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MOTにて:名和晃平 シンセシス、フレデリック・バック展、MOT コレクション

東京都現代美術館で以下3展見てきました。

名和晃平―シンセシス

フレデリック・バック展

MOT コレクション
サイレント・ナレーター それぞれのものがたり
特集展示 石田尚志
 

名和晃平―シンセシス
東京都現代美術館
6月11日から8月28日

名和さん、最近はゆずのアルバムやPV、コンサートのステージ美術
などにも関わっており、渋谷の西部にも展示したりと飛ぶ鳥落とす
位の勢いですね。現代アート界では注目No.1ではないでしょうか?
さて、そんな中の満を持した大きな個展です。

名和さんの作品は結構前から見ていますが、正直好きな作品とそう
でない作品が別れるのですよね、私は。
これだけ大きな個展でコンセプトも通っていればその見方が変わる
かな?とも思ったのですが・・・
結局、好きな物は好きでしたし、そうでない物はそうで無いという
結果でした。

始めの方にあったプリズム(PRISM)、ビーズ(BEADS)は相変わら
ず美しいです。偏光シートで囲われた箱に入ってるPRISM。そして
剥製などをセルで覆いつくすBEADS。特にBEADSの美しさは何とも
言えず。

また、透明アクリルにドットの模様を付け重ねたGLUEやシリコン
オイルの水泡が怪しく光るLIQUIDもイイですね。
GLUEは副層のドット模様が無限に縦に横に斜めに重なっていく様
がなんとも言えません。また、弾けそうで弾けないシリコン泡が
生まれては言えていく様子はいつまで見ていても飽きません。

さて、そうでない物・・・としては3Dポリゴン彫刻とでも言う様
なPOLYGONとウレタン吹き付けのVILLUS、同じ様なテクスチャー
のSCUM、あたりです。これはどうしてもテクスチャーとしては
安っぽく見えてしまう。以前渋谷西武で見たVILLUSとPOLYGONは
ガッカリしましたし、銀座メゾンエルメスの展覧会もイマイチ
だった私にとってはどれだけコンセプトっぽく作品を並べても
照明に凝って雰囲気良く見せてもあの質感が駄目でした。
SCUMも前に見た時から受け入れられず。同様の流れで行くと立体
彫刻的なTHRONEや今度韓国に出来る巨大彫刻MANIFOLDもイマイチ
好きになれません。ま、MANIFOLDはあの大きさの物を目の前に
見たらかなりの感嘆の念を感じるかもしれませんが、今回は全体
模型のミニチュアと一部のパーツだったのでそこまでの感嘆は
ありませんでした。

作品としてはそれ程ではなかったのですが取り敢えず面白かった
のはMOVIEでした。ドットのパターンが床に投影されていると
言う物ですが、そこに立つ人にも投影され、人に映る三原色の
ドットが良かったです。出口側の部屋の床では2方向からの投影
されていて人の影が2方向に出ておりそれぞれの影に映る色が
右側と左側で違う、と言う楽しみも。
私が見た時と同じタイミングで赤い靴を履いたおみ足が素敵な
女性が部屋におり、その女性の脚に写り混むドットが艶めかし
くも美しく・・・と言うのがこの日一番の鑑賞所だった・・・
と言う事はあるわけないじゃないですか!

と言う事で好きな物は好きで嫌いな物は嫌いでしたと言う結果
になった展覧会でしたが、強い印象を与え全部に心に残る作品
(それが嫌いでも)と言うアクが出てくれば凄い作家として
生き残りそうな方だと思います。
※同じ様な意味では去年森美術館で個展をした小谷元彦さんは
 好き嫌い関わらずに一貫した物が残るという私的好みの作家
 さんです。ただ、現段階では名和さんの方が成功はしている
 のかなぁ。それとこれは別ですかね。
 


フレデリック・バック展
東京都現代美術館
7月2日から10月2日

入ってすぐの1Fの展示は始めに木を植えた男の映像を印象的に
見せるコーナーはある物のその他は絵画が並ぶと言う様な私に
とってはそれほど面白くない展示でした。最後の方のイラスト
やグラフィックの箇所でようやく面白くなってきたかな、と
言う所ですね。
3Fの展示に行くとアニメーションが出てくるのでここからは
さすがに面白いですね。アニメーションと言っても切り絵等
のアニメもありバラエティに富んでいます。
ただ、チェコアニメなどが好きで色々みて比べてしまうと
手法などは特に斬新な所はなく、やはり、この方の特徴は
絵のタッチとそこに伴う作風なんでしょうね。
その意味では木を植えた男は最高傑作でしょう。
個人的には水の中の生き物が動き回る大いなる河の流れが
好きでした。


MOT コレクション
サイレント・ナレーター それぞれのものがたり
特集展示 石田尚志

東京都現代美術館 常設展示室
6月11日から10月2日

まずは石田尚志さんの特集コーナー。壁などに絵を描いて
いきそれをコマ撮りで撮っていきアニメーションにすると
いう技法はグラフィティの世界では既にめずらしくもない
ものですがそれをアートという視点で紡いでいくとこう
なるのかな、と思わせるものでした。この方の作品は
今まで(確か)2度ほど見ていますが心に残る物があります。

同じ1Fで見逃せないのはピピロッティ・リストですかね。
女性の肌感覚の様な感触をそのまま映像にしたリストの
映像は相変わらず判らないながらも刷り込まれます。

「サイレント・ナレーター それぞれのものがたり」と題
して展開されている上のフロアのコレクション展。
加藤泉さんの絵や河原温さん、ホックニー、大竹伸朗さん
などの作品がイイですが、一番気になったのは泉太郎さん
の作品ですね。映像で虎のぬいぐるみが動いてるシーンが
あります。まぁ、作品タイトルがバターと言うからには
虎が廻ってるのだな、と想像できます。
そしてその廻ってるサーキットトンネルとでも言う物が
その前に設置されてます。つまりこのベニヤで出来た
トンネルの中を作家さんが虎のぬいぐるみを背負って
グルグル回っていた訳なのでしょう。そのトンネルには
その様子がモニタに映し出されてはめ込まれているのが
また楽しい感じです。苦労したんだなぁ、と、笑。
荒木珠奈さんの最後の家に形をした灯の空間も好きでした。
この空間が一番タイトルにあるそれぞれのものがたりを
イメージさせる空間でしたね。

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