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泣いていても仕方ない

東日本大震災報道写真ギャラリー
「記憶 2011.3.11 PM2:46 忘れてはいけないこと」
日本経済新聞本社 スペースNIO

日経新聞の今回の震災関連の報道写真展です。

涙が出てくる。激しさに、悲しさに、そして強さに。
 

東日本大震災報道写真ギャラリー
「記憶 2011.3.11 PM2:46 忘れてはいけないこと」

日本経済新聞本社 スペースNIO
4月6日から4月28日

タイトルから判るようにアートの写真ではない。
今回の震災にまつわる報道写真の展示である。
それらは今までテレビで、新聞で、雑誌で見てきた物で
この状況を始めて見たわけではない。
ただこれだけまとめて見ると、もう何とも言えず・・・。

涙が出た。

被災の被害の大きさや被災者の方々の悲しみに涙が出て
くる。そしてそこに居る人達の強さや優しさにも。

もう、それだけである。

ここで私が泣いていても仕方がない。ただ・・・

やはり今は色々と不安定な状況である。

もちろん地震や津波や原発の被災者の方から見ると東京
などの被災はたかがしれたものだろう。
ただ、東京でも不安な事は多い。余震や放射線、さらに
会社や仕事、産業などの面でもそう。
さらにその不安定な東京から見ると関西以西のエリアは
なんでも無いように見える。さらに海外はもっと安全か。
ただ、やはりそちらでも不安はあるはずだ。

正直自分の住んでいる所じゃない場所、より不安でも、
より安全でも、がどれだけ不安なのかは判らない。

東京に居て東北/北関東の不安は判らない。私たちよりも
不安だろう、大変だろうとは想像付く。東北/北関東の人
が東京が不安だなんて何を言ってるのだ、と言う気持ち
もあるだろうと想像できる。
同じ理屈で東京から見て関西や海外の不安も判らない。

もう、想像するしかないし、想像なんてしない方がイイ
のかもしれない。

同じ東京でも立場で違う。
家族がいれば仕事なんかよりも家族を守る事の方が優先
順位は高いだろう。ただ、家族のためにがんばれる。
独身だったら無茶は出来る。ただこの様な時に何のため
に頑張って良いのか見えなくなる時もある。

経済復興のため、だのなんだの言って頑張ってみるが、
そしてそれは全部が嘘ではないのだが・・・、それでも
人である、こんな時に何のために頑張ればいいのか?
経済のためだのにがんばれるのか?判らなくなる時も
ある。甘えた考えだとは思うが、そう考えてしまう時は
間違いなくある。やせ我慢が切れてしまう時もある。
無い物ねだりですがね。家族が居たらまた違う悩みが
出てくるし、被災地にいたらもっと大変な悩みがある
だろうし。

東京の人が言う「頑張ろう」が被災地の人を傷つける時
もある。

関西以西や海外の方の「大丈夫」が無責任に見える時
もある。

独身者の言う「こんな時だからこそしっかりと仕事を」
が家族の居る人の違和感になる時もある。

家族の居る人の「こんな時こそ大事な人が大切」が独身
者を辛くさせる時もある。

自分の事だけ言っていても仕方ないし。自分が辛い、と
ばかり言っていても仕方ない。ただ、自分だって辛い。
自分の立場で、出来れば人の事も考えて言うしかない、
それぞれの不安を抱えて。

これからはそれに加えて社会的、経済的な事に関しても
同じ事が起こってきそうだ。
これから原発反対と言っていた人がその同じ口で増税に
反対するだろう。さらに電気料金の値上がりにも反対で、
補助金の廃止も反対でいろいろと対処するお金は打ち出
の小槌があるとでも思ってる人もいるのかもしれない。
もしくは節電には反対しない分、経済復興の邪魔になる
様な発案も出てくるだろう。その分税金が投入される時
にそれにさらに反対をする人も居るだろう。
一昔前の少し不便な生活でもイイ、と言う発言が社内的
弱者の事を考えてない発言だと気が付かない人もいる
だろう。何かを廃止や節約したらそれに従事している人
を脅かす事が有る事にも気が付かない人もいるだろう。

でも、ライフスタイルは変わっていく。
変わっていって欲しい。
これだけの事が起こったのだから。
原発も無くしていく方向になるだろう。
自分たちの考えも変えていこう。
その為に増税なのか、生活の我慢なのか、不便なのか
何かは受け入れる位の腹はくくるしかないだろう。
原発はやだ、増税もやだ、暑いのもやだ、死亡率が上が
るのも信じられない、○○は何をやっっているのだと
言ってるだけでは済まないと言う事だ。

じゃあ、私はどうしていく?何をする?

と言う事をこれらの写真を見てドドッと考えてしまった。

すぐに答えが出る事ではないが、この展覧会のタイトル
通り「忘れてはいけないこと」なんだと、まずは思う。

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コメント

とても共感しました。
誰もが不安なんだと思います。何処にいても。
福島にいても不安だったけど、東京は人が多いから
ここで大きな地震があったらもっとパニックになるだろう
という違う不安があります。

家族がいても、原発の近くで働いていれば心配。
おなかに子どもがいても、無事に産んであげられるのか
50年後の日本は大丈夫なのか、、、と不安。
家族は支えにもなり、痛みにもなります。

こんな時、当たり前だけどお互いの立場を思いやるのが大切。
自分の不安を他人にぶつけない、ヒステリックにならない。
ひとにやさしく、、、だなあと。

東北の人は辛抱強いです。ここは見習わなきゃと思います。

投稿: shibako | 2011/04/29 13:15

>shibako姉ぇ
難しいよね、いまの状況は。
何を言っても何をしても、どうなるのかわからない。
でも、忘れずに、自分で、自分為に、そして人の為
になにかをしていくしかないよね。
自分の為に、被災者の為に、これからの子供達の
為に、世の中の為に、東北の為に、日本為に、
どこにいても、どんな状況でも。

投稿: KIN | 2011/04/29 22:21

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