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「あるべきようわ」三嶋りつ惠展

資生堂ギャラリーの「あるべきようわ」三嶋りつ惠展。
いやー、良かったです。
上から見るか、下から見るか、打ち上げ花火じゃないけど
迷う所ですね。
 

「あるべきようわ」三嶋りつ惠展
資生堂ギャラリー
4月12日から6月19日

良かった。凄く良かった。
三嶋りつ惠さんの作品は元々好きでしたが、れに加え建築家
青木淳さんの展示構成にも痺れました。

三嶋さんはベネチアンガラスを使ったガラスの立体作品を作る
作家さん。作品が好きだと言っておきながら個展形式では始め
て見るかもしれない。
その作品に絡むのが青木さんの展示構成。参道、祭壇、泉を
モチ-フにしてギャラリー空間を一つの神殿と化したもの。

狭く直進する参道の行き着く所にある祭壇。
真ん中の泉を模した光天版の上に浮かぶ作品たち。

奥にある棚板の上に並ぶ小作品たち。そしてその小作品を突き
刺す光。棚板の上に空いている穴から漏れた棚板内の照明が
作品を透過しているのです・・・。芸が細かい!

そして奥にそびえ立つ壁。向かって右手には隙間が・・・。
隙間から覗くとそこに見える白砂の庭にそびえるガラスの塔。
(数珠という作品)素晴らしいです!隙間好きとしては最高!

実は階段からギャラリー会場へ向かうとこのガラスの塔と
白砂の庭は先に見えてしまいます。私はいつも通り階段から
行ったのでまずその段階で、おおっ、期待!と思いました。
ただ・・・隙間好きとしては隙間を見る前にネタバレは失敗
だったかなぁと。何も知らずに見て隙間を除き、その後に階段
上から望む方が良かったかも。隙間好きの人はエレベーターで
会場という手もあります。ま、順路としては階段から行く方が
外部→参道→泉と正しいのですがね。

隙間壁の外部は神殿の外部なのでしょうか?白砂の庭や塔は
もちろんですが階段の途中にある2つの作品もそんなイメージ
ですね。そう言われて判った、程度ですが、笑。

三嶋さんの作品は有機的フォルムを持っていて今までの作品
は艶めかしさがあり、色気というかエロス感も感じられる様
な作品があった。今回はそれよりも少し造形的に凝っている
気がして色気やエロス感は薄いが神々しさは強い感じです。
作品としては前の艶めかしさが強い方が好きだなぁ。
それでも何点かは艶やかな作品もあり、泉の上の作品群の中
では9.月の光、10.水石#2などが好きです。
奥の棚板の小作品「形のリズム」も小振りではありますが
つるっとしていて良い感じでした。

しかし・・・さすがは青木さんの展示構成で泉の光天板も
システム天井で使われるようなルーバー材ですし、他はただ
の板や布です。高価な素材はあまり使ってないのにこの空間
をこれだけイメージ変えてしまうのは素晴らしいです。
前からこの空間を知っている人の方がきっとその仕事っぷり
に感嘆の意を示すのではないでしょうか?

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