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宮永愛子展「景色のはじまり-金木犀-」

最近物を良く無くすのよねぇ。何故かしら?以前はそんなでも無く。
これも震災のせいだな、きっとそう。
やだなぁ、ボケてきたかなぁ。昼飯食べたのも忘れちゃうかなぁ。
「おじいちゃん、さっき昼ご飯食べたでしょ」とか言われちゃうの?
あ、孫なんかいないし。って言うか子供もいないし。って言うか嫁
も・・・いやこれはここらでやめときましょう。

ミズマアートギャラリーで宮永愛子展「景色のはじまり-金木犀-」
を見てきました。
 

宮永愛子展「景色のはじまり-金木犀-」
ミズマアートギャラリー
4月21日から5月28日


ナフタリン作家なんて言わせない、と言う様な気持ちでしょうか?
今までのナフタリンで物の形を象りそれが昇華し崩れていく儚い
様を見せてきた宮永さんの新作です。
そう、ナフタリンではありません、今回は。

いきなり目の前に飛び込んでくるのが天井からぶら下がったうす
茶色した大きなベール。
近づいてみるとそれが葉脈だけになった金木犀の葉で出来た物だ
と判る。6万枚も使われているらしい。
葉脈だけなのでもちろん透けて見えます。・
ちょうど中に人一人通る事の出来る空間がありその中に潜り込む。
葉脈の幕越しに透けてみえる景色。
寝ころんでみたら天井の照明が葉脈のフィルターを通して輝いて
見える。

奥の部屋には国立新美でも見た器の作品。釉薬が時にひび割れ
たまに音がするのです。(国立新美ではそれが聞こえなかった
のでここでようやく聞けました)
静かな空間に耳を澄ます。そしてたまにする音。形のない音の
存在に気が付いてみる、と言う事ってなかなか普段しないです。
ちょうど宮永さんがいらっしゃって、他の方に説明していたの
を一緒に聞きました。会話に加わり国立新美で聞き逃した事を
白状しました。そんな話の中に音がする。「これは聞き逃さ
なかったですよね!」と念押しされる、笑。いやいや、これも
そらみみかもしれません・・・。ナフタリン作品も1点有り。


ちなみに葉脈だけの葉を作るには水酸化ナトリウムを付けて
おく事で出来ます。宮永さんがそれをやったかどうかは知り
ませんが、ナフタリンと言い、ひび割れ釉薬と言い、彼女の
作品にはなんらかの科学的な成分が使われている気がします。
それなのになんでか科学的不自然な点な雰囲気は全くと言っ
てイイほど感じられません。あのナフタリンの匂いが強い
作品ででもです。

そこが凄いと思います。
技法や材料でない何かが出てきている作品なのでしょう。

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