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「日本画」の前衛、その他東京国立近代美術館と工芸館にて

東京国立近代美術館に行って来ました、あと工芸館にも。
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そう言えば、この建物ってよく見ると特徴的だけどだれが設計
なんでしょうか?
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と言う訳で
「日本画」の前衛 1938-1949、所蔵作品展「近代日本の
美術」、栄木正敏のセラミック・デザイン - リズム&ウェーブ、
現代の人形 - 珠玉の人形コレクションの感想です。
 

「日本画」の前衛 1938-1949
東京国立近代美術館
1月8日から2月13日
Zenei

気にはなっていた展覧会ではあるが、タイトルではピンと来て
なかった、と言うのが正直な所です。ところが行ってみたら
なんとも見応えのある展示だったのですよ。

ただ、まずはこのタイトルに説明がいる事。「日本画」ですよ。
おそらくここで言う洋画と日本画の差は材料の差で、油絵の具
を使っているのが洋画、膠絵の具を使ってるのが日本画と言う
事で画風の和洋ではない、と言う事なのですよね?
そう言う呼び分けをするのは知っているがやはり絵を書かない
私にはどうも日本画と言っても・・・それで前衛?って、とピン
と来ない。と、比較的タイトルだけ見ると地味に見えてしまって
いるのは残念。日本画、の世界で洋画の様なモチーフで描くのが
どれだけ革新的だったのか、というのをもっとぱっと見て判る様
に全面に押し出せばよかったのにとは思う。
せめて判りやすいキャッチでもあれば、・・・

まぁ、私にここらの時代の絵の知識が無い事が前提になってしま
うのですが絵を描かない人間には材料云々や日本画伝統世界の
云々よりもモチーフや画風の方が気になるもの。
と言う事で考えると少しは絵の事を知っている、と言う人が見に
来る展覧会かなぁとは思いましたが。(まぁ、その割には若めの
女性がそこそこ来てましたねぇ・・・←何を見てるんだ、私は)

と書きましたが先にも書いた様に実際に見るとかなりガツンと
来る作品が多い訳です。日本画、なのにバウハウス風や抽象画的
モチーフを描いてる人がいる訳です。
それも襖絵として!これは凄かったです。

私が一番好きだったのは入ってすぐのコーナーを曲がると出て
来る襖絵連続コーナー。その中でも船田玉樹さんの「花の夕」
は圧巻でした。咲き乱れる日本画なのですが精密で細かい日本画
の風合いとは違ってザクッザクッとした力強さが抽象画ならでは
の感じです。他にも山岡良文さん「矢叫び」、その前にあった
「潮音の間襖」も良い。襖ではないけど「蒼空」も良かったなぁ。
完全に前衛特化してるよりも個人的には少し物の形が残っている
方が好きかな、と。
あ、八木虚平さんの「ハイザラ・ハイザラ」も忘れちゃいけない!
Zenei1

その後に洋画と日本画が並ぶエリアではもう日本と洋、分けなく
ても良いのじゃない?、と展覧会の企画した人が聞いたら途方に
暮れてしまう様な事を思ったりもしたのですが・・・
ここでの一番は丸木位里さんの「雨乞」でした。うーん、和風
モチーフが好きなんですね、結局、私は、笑。しかし、大胆な
筆使いです。この方は「紅葉」と言う作品や「竹」と言う作品も
素晴らしかった。他に気になったのは丸木位里さん「池」、船田
玉樹さん「櫻の落葉」「大王松」、岩橋英遠さん「土」と言う所。
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最後の2つのコーナーではとにかく目につくのが山崎隆さんの
「高原」。大きさも凄いのですがそれに負けない力強さ。

と、まぁ、上記にあげた人の名前って実は全然知らない画家さん
でした。普段は現代美術ばかりでここらの時代の美術の事など
勉強不足の私でも楽しめる、と言う物です。東山魁夷!とかの
ビッグネームが無くてもこんなに楽しめる物だとは!
(所蔵作品展にありましたね)
でも、もうちょっとここらの知識があったら良いのかなぁ、とも。

2月13日までなので残り2週間ですね。次は広島県立美術館へ巡回
するそうです(広島は2月22日から)。
 
 
 
所蔵作品展「近代日本の美術」
東京国立近代美術館
2010年12月25日から2月13日

こちらの所蔵作品展は毎回凄い作品が並びます。いつもため息。
何度か見ているので既に見た物も多いのですが、それでも良い
です。これが良かった、とここに書いて行ったらキリが無いので
今回私的に敢えて幾つかあげるとしたら
速水御舟「寒牡丹写生図巻」
岸田劉生「人蔘図」
藤田嗣治「猫」
伊東深水「雪の宵」
日高理恵子「樹を見上げて」
あたりでしょうか。
 
 
 
栄木正敏のセラミック・デザイン - リズム&ウェーブ
東京国立近代美術館
1月8日から2月13日

セラミックのデザイナーさん。シンプルで使いやすいデザイン
の皿などがあります。でも、皿とかってもう、十分持ってるの
ですよ、私はねぇ。だからもうこれ以上魅力的な物見せないで!
と、笑。でも、徳利セット等は欲しいなぁと、思ってしまった。
 
 
 
現代の人形 - 珠玉の人形コレクション
東京国立近代美術館 工芸館
2010年12月3日から2月20日

久々の工芸館です。
この前行ったのは1年前?いや2年前か?
わたしゆきのきひのきゆしたわ、は展覧会タイトルではなく、
本当は「わたしいまめまいしたわ」でしたね。
今回は人形です。そうです、昔ですが、私は一時期球体関節
人形にハマりかけた事があったのです。
球体関節人形の中でも大好きな吉田良さんの作品が出てます。
退廃的、と言う点では四谷シモンさんが素晴らしいのですが
やはり妖婉さでは何と言っても吉田良さんです。
他にも友永詔三さんの木の人形は良かった。
北川宏人さんのテラコッタもこの館ではおなじみですね。

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コメント

ブログを見るのをとっても楽しみにしています☆これからも楽しく読ませて頂きますね(*^_^*)

投稿: 費用対効果 | 2011/01/30 12:05

いつも楽しみに拝読しております。
この展覧会は一見地味だけれど良い企画でした、通常展の作家ともっと絡めても面白かったかなと思いますが。

パレスサイドビルでしたら林昌二という方かと思います。円筒つながりで銀座の三愛ビルもこの方だったはずです。

投稿: mr | 2011/02/06 10:00

>mrさま
コメントありがとうございます。
くだらないエントリも多く恥ずかしい限りです。

地味ながらも凄い展覧会でしたよね。
濃かったです。

パレスサイドビル、と言う名前なんですね、このビル!
皇居の隣だからか・・・なるほど。
林昌二さん、調べたら日建設計の方ですね。
教えて頂きありがとうございます!

投稿: KIN | 2011/02/06 23:04

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