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人が立つ〜紫舟展

と位(くらい)になります。

新しい銀座三越でやっていた紫舟展を見てきました。
 

紫 舟展
銀座三越8Fギャラリー&9Fテラスコート(銀座)
11月17日から11月30日

今年、龍馬伝の題字を書き注目を浴びている書道家さん、紫舟さんの
個展です。美人書道家と言う事でもメディアに取り上げられ易く、注目
を浴びていますが、それだけではもちろん生き残るのは難しい世界。
メディアに負けない、それ以上の力を持っている方だと思います。

<8Fギャラリー>
書、に加え文字を 立体的に表現した作品もありました。ただ、正直立体
作品は目には入ってきますが、グッと来る物は私には感じられません
でした。それよりもやはり書が心に迫ってきます。
一つ一つに魂を込めている、と言うのは言い尽くされているような表現
かもしれませんが、一文字一文字が心にしみこんでくるようなそんな
「書」があったと思います。

龍馬伝は見ていないので龍馬の言葉を書にした物に関してはそんなに
じっくり見る事はありませんでしたが、それ以外の作品の中にグッとくる
ものが幾つかありました・・・。気になった作品を幾つか。

「恋せよ乙女」
色もカラフルに、 心も躍るようなタッチで書かれている言葉。額も恋人達
をイメージした細工になってます。恋しなきゃな!的な感じを呼び覚ます
作品でした。

「拈華微笑」
この言葉の意味は 知りませんでしたが何かが心に伝わってくる。
それこそが拈華微笑なんだなぁと思わせてしまった・・・。

「幻」
薄墨でぼやーっと書かれており、幻は幻らしく、幻の気持ちになった様な
(どんな気持ちだ!)、幻を見ている様なそんな作品でした。一緒に書かれ
ていた「紫舟」と言う署名も幻のような表現・・・。

「夢」
夢も周辺はぼやけてます。そこに芯がある。夢に関してそうあるべき、と
言っているようにも捕らえられるそんな作品。


で、実は一番じっくり、作品の前を何度も往復して見たのが以下の2点。

「寂」
寂しいのです。と ても寂しいのです。作品が。もうありきたりの表現しか
出来ませんが、寂しい、と言うのを文字と言う形にするとこうなるのでは?
と言う物がここにありました。細く、頼りなく書かれた寂と言う文字。
吸い付けられてしまいました。自分の心の中の寂しさに染みこんでくる
文字です。ところが、この作品にある「紫舟」と言う署名が・・・細い線で
書いてあるのは「寂」と同じなのですがどこか寂しさとは違う強さがある
と言うか、もしくは認めないと無理して凛としているような感じ なのです。
紫舟さんの強がりなのか、意地なのか、それがまた面白かったです。


「心配御無用」
そして、その寂しさが心に染みこんだ後にこの文字を見て救われた気持
ちになります。文字が本当に心配しなくてイイよ、と言ってくれている様で
安心します。柔らかく、優しく、包み込むように。

「寂」と「心配御無用」の前を行ったり来たりして寂しくなったり安心したり
していた私です。文字の力の強さを感じました。
可能であれば両方を自分の家の壁に掛けて眺めていたいなぁとおも思っ
たのですが、それはさすがに懐事情が許さず・・・


<9Fテラスコート>
こちらは文字を立体にしたモービルとそれが産み出す影と文字をモチーフ
にした映像を組み合わせたインスタレーション。
壁に映った文字の影が崩れていき文字が重なり、変化していく映像が流
れると言うもの。手法としては特別目新しさは感じませんでしたが8Fの
文字の力を見たばかりだったので移り変わっていく文字の形が唯の形で
なく意味を持った物に見てきました。
8Fを見てから9Fを見る事をお薦めします。


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