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ワタリウム藤本壮介展/資生堂ギャラリー石上純也展

藤本壮介展「山のような建築/雲のような建築/森のような建築 東京2010」
ワタリウム
8月14日から11月28日 月休

ちなみにこれ、レクチャーメンバーが凄いです。
今の建築界の集大成ってかんじです。
<レクチャー>
9月24日 藤森 照信/9月29日 塚本 由晴/10月7日 伊東 豊雄
/10月31日 妹島 和世+藤本壮介/日程未定 磯崎 新
<トークセッション>
9月30日 片山 正通+藤本壮介/10月5日 東 浩紀+藤本壮介
/10月29日 中村 勇吾+藤本壮介 
だそうです。これは凄いですねぇ。

で、肝心の展示は、と言うと・・・

まずは2Fの吹き抜け空間
透明な筒で間取りを作ってみたというインスタレーション。
ちょっとこれはイマイチでした。
建築家にありがちなインスタレーションのような感じで。
3Fのアイデアメモ的な空間はなかなか面白い。
敢えて歩きにくくしてあり、付箋のようにアイデアが浮いて
いる感じ、と言うのでしょうか?
4Fの発砲スチロールの街。も見せ方は面白い。
これ実際の外苑前周辺の街なんですね。
ワタリウム発見しました。
ただ、見せているだけ感が強く、もうちょっと何か・・・的な
ものが欲しいです。
ここでこれからの東京をイメージするスケッチを描く。
今までに書いた物のスクラップブックを見る事が出来ます
が、まぁ、この展覧会に来ている方々が書いているので
それは良い感じの建築系草食素敵男子や女子の方々の
絵が面白いです。
私も落書きしてきました。KIN、のサイン入りです。

と、まぁ、出来た建物だけでなく、アイデアを見せる、感じ
の展覧会。図面とか自分で書く人だったら楽しめそう。
でも、そうでないと入り込みにくいかなぁ、とも思いました。
※あの2Fが特にちょっと・・・

藤本さんのアイデアの源流を見る展覧会ですね。



そして資生堂ギャラリーでやっている
石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?
資生堂ギャラリー
8月24日から10月17日

展示をしているテーブルが石上さん!って感じのテーブル。
足が細くぶつかったら倒れるのじゃない?って感じの。
また、間違いなく妹島さん直系の流れですね。
妹島事務所に居た、と言う石上さんならでは。

いろんなアイデアがテーブルの上に並んでいる、と言う物。
石上さんが凄いのが実現している物がある、と言う事。
薄いテーブル、アルミ板風船、などは私も見ました。
ただの発想、で終わらせずに形にする、と言うのが凄い。
ただ、それを知らずに見ているとなんとなくで・・・正直学生
アイデア発表の場を見ている感じでした。
実現した物の実物や写真などを合わせて見たかったなぁ。

近くのgggでやっている
ラルフ・シュライフォーゲル展
ggg
8月4日から8月28日
も見てきました。
 

と、取り敢えず感想を書いてみた物の・・・

藤本さん、石上さん二人とも今をときめき、飛ぶ鳥まで落と
してしまいそうな人気の建築家です。
共通しているのがアイデアを見せるという事。出来た物だけ
ではなくそこへの経過を見せている。
結局出来上がった物は理詰めにはなるのでしょうがそこに
感性という得てしてあやふやになってしまいそうな物を上手
く取り込む事が出来る人。
建築にしても景色や自然を取り込んで箱だけで終わらせず。
まぁ、流行りと言ったら失礼ですが、今はそう言う見せ方を
しないと駄目なんでしょうね。
そして両方ともタイトルが・・・それっぽい、笑。少し散文的な
言い回しが好きなんでしょうね。

で・・・

まぁ、両方とも面白いには面白いのですが・・・
見た皆さん「本当に面白かったですか?」
うーん、この質問はちょっと違うかな。
「本当に肌に合いましたか?」
と言うのが相応しいのかも。

私がこの手のものに食傷気味なのかもしれませんが・・・
なんか見に来る人を選んでいるような気がする。
いや、建築展というのはそもそもカテゴリーからしてその様な
ものだし、ある程度建築好きや知識のある前提の人が見る物。
建築展の割にはお二人とも一般の方が見て楽しめる様なもの
になっていると思う。

なら、なんで・・・私はなんか肌に合わない感を感じたのか。

うーん、言ってしまっていいのかどうか・・・なんですが・・・
一言で言うと「鼻につく」・・・えーっと、嘘です嘘。
そこまでではないのですが、ただそれが今のところ一番私の
中では近い言葉です。変にスノッブな感じがするのです。
頭もセンスも良さそうな展示。そしてそれを見ている人にも
求めている・・・気がするのです。

いや、実際には求めてはないです。実際に頭もセンスも良い
でしょうし、それがたまたまそう言う展示となってしまっただけ。
そしてそうでなくても判りやすい楽しい展示になっている。
でも、もう一つ踏み込む事を求めているように感じてしまう。
それを敢えて伏せて、そこからそれを読み込める人だけが
これを理解できるのでしょう、と言ってる様に感じる。

えーっと、念のため、あくまでも私が感じているだけなのです。
そうは決して言ってません、作家さんは。
だからこういう展示に食傷気味な私が勝手にそう取っただけ
なのです。実際違和感を感じながらも展示は楽しめました。
アイデアだけで完成品を見る事が出来なかった消化不良か?

素晴らしい建築ってのはそんな事をごちゃごちゃと言ってる
感じではなく、凄いなぁ、と言う圧倒感があった。
でも、最近の建築には圧倒感と言うよりも細かい事を積み
上げた繊細感を感じる。きっと以前の建築も積み上げている
のだろうが。その繊細感が理屈っぽく見えてしまったり、
それを隠すための感性要素に違和感を感じるのかな、と。
何もを言わさない凄い感、ではないのですのよねぇ、今は。
積み上げた繊細な理屈をどう見せるか、もしくはどう隠すか。

草食男子に感じる素敵さと煮えきらなさ。
肉食男子に感じる納得と暑苦しさ。
どっちを取るか、に似てる気がします。

と、まぁ、この2展見てこんなブツブツ言っているのは私くらい
なものでしょうかね。
 

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コメント

興味深く拝読しました。
言わんとする所が分かるような気がします。

今日は、吉村順三の遺作である「天一美術館」に行って来ました。
彼の建築の格調の高さは、中に入っても外から観ても、一本筋の通った精神性を感じました。
吉村建築は「草食男子の芯の強さ」と評したい。
藤森さんのは???

投稿: meme | 2010/08/29 20:11

>memeさま
うーん、展覧会としては良いのです。
建築好きの人もそうでない人も楽しめるし。
なんか、あのセンス良い、素敵感にヤキモチ
をやいてるのでしょう、私は。

藤森さん???草食、肉食とかではなく
やんちゃ坊主って感じですかね。

しかし・・・天一美術館って、本当にその行動力
は凄いです!

投稿: KIN | 2010/08/29 23:02

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