横須賀美術館、其の壱:サイン編
企画展と企画展の合間だったがそっち方面に行く予定
があったので見て来た横須賀美術館。
一応「横須賀美術館所蔵品展 特集嶋田しづ」も見て
きたが目当ては建築とサイン。
建築設計は山本理顕さん。サインは廣村正彰さん。
レストランのアクアマーレ(広尾のアクアパッツァの
日高良実シェフプロデュース)も有名だが今回は昼飯
後だったので体感せず。
行って初見で気持ちよい、と思った美術館はここと
神奈川県立美術館葉山館位な物でしょうか?
でも、建築よりもなによりも見どころはサインです。
サイン編、建築編、内装編と3つに分けます。
しかし、この美術館ロビーは写真撮影OKです。当初
は違った様なのですがリクエストが多くOKにした様。
建築ファンが沢山来たのでしょうね。ロビーに写真
撮影OKの範囲が書いてあるチラシがあるのでそれを
参考に。
では、写真が多いのでたたみますがサイン編から。
サインデザインとはこうあるべき!な物です、必見!
デザインをした廣村正彰さんさんはグラフィックの
デザイナー。グラフィックデザイナーがサインを
やると大抵グラフィック的な過剰デザインになるの
ですよね。サインは機能が大事なので「見せる」だけ
ではダメなのです。それが・・・廣村さん素晴らしい!
サインの場合はデザイン性が主張されていてはサインの
機能が発揮されない場合が多く、機能的で主張せず、
シンプルな物が優れているとされることが多い。
機能デザイン、デザインしないデザインと言われます。
でも、だからこそデザインする事が難しく、デザイン
する意味があるものだったりします。
シンプルでありながらもデザイン性も持ち、機能性も
犠牲にされていないのがこの美術館のサインです。
誘導サインだってそっちに行きたくなってしまう!
エレベータにも乗りたくなってしまう!
良くある階段の踊り場にあるフロア位置サイン
だって手は抜かない。
全体的にシンプルで白く塗られた壁に文字や
矢印がついているだけの表示サイン。
理顕さんの意図なのか廣村さんの意図なのかは
知りませんがシンプルで好き。でもこの処理は
お金もかかるし綺麗にしておくの難しいけどね。
注意書きサインも読んでね、的な優しい感じ。
禁止ピクトだって優しい、カワイイ感で統一。
正面ガラスの衝突防止もシンプルでデザインされて
いる感あり。
シンプルで機能的。グラフィカルなのにやりすぎない。
見ていて楽しい。私が今まで見た中で最も完璧に近い
サインです。
| 固定リンク
コメント
こんばんは。横須賀美、一度だけ行きましたが、海越しの良いロケーションにありますよね。さすが神奈川!と思いました。(干物屋の並ぶ千葉の海とは大違いで…。)
それにしてもサインシステムも可愛かったのですね。全然気がつかず…。
また再訪問したいです!
投稿: はろるど | 2009/06/11 22:58
>はろるどさま
いや、神奈川の海も場所によっては
干物が・・・
でも、この美術館のロケーションは
素敵ですね。
そう、サインを見ずして何を見る!
って位、ここの見どころです!
って普通の人はそんなの見ない
ですよね、苦笑。
再訪時には注目してみて下さい。
投稿: KIN | 2009/06/11 23:11