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現代アート中心巡り〜椿会、アーティストファイル、万華鏡の視覚、うつわ、本城直季とか

もう、欲求不満を吐き出すべく今週末行った所。
クラインダイサムアーキテクツ展、アーティストファイル 2009、
椿会展 2009、うつわ展、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展、
万華鏡の視覚、本城直季展、写真で旅する世界遺産展
あと、桃居、ブリキ星にも行った。安藤雅信さんの皿を買う。

見たいものメモ追加

メイドインカッシーナ
森アーツセンター
4/24から6/7

チェコ建築としてのキュビズム1911−1914展
プラハで生まれた奇想天外な建築様式

チェコ共和国大使館内 チェコセンター
4/9から5/22

チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925
-ホホル、ゴチャール、ヤナーク-

INAXギャラリー
3/6から5/23

昨日感想書いた建築系以外の6本の感想をまとめてUP。
 

さて、まずは現代アート関連3題
 
ARTIST FILE 2009-現代の作家たち
国立新美術館
3/4から5/6
今年のアーティストファイル 2009。去年の同展が玉と石が混じり
過ぎていて散々だったのですが、今回は好きキライはあれども
レベルの統一感としてはまとまった感じ。でも、私が好きだった
のは3作家のみでしたが。

宮永愛子さんのインスタレーションが味があって良かった。
昇華していくナフタリン作品の儚さ。ハイヒール(ミュール?)
や歯ブラシの崩れて行く様。それは女性の危うさにも繋がる様な
儚さ。ああ、電車まで走ってるよ。古い箪笥がナフタリンの結晶
と相まって、すごく良い世界観を醸し出している。皿と箱の方は
雰囲気は良いのだが作品として何か意味合いはあるのだろうか?
Nagi
 
石川直樹さんの作品は新作が無かったのであちらこちらで見た物
ばかりでしたが見逃していた富士山シリーズを見る事が出来て
良かった。この方の視点はやはり良いです。
Gravilu

齋藤芽生さんの作品が楽しかった。毒花図鑑として女性の生態を
花に写し取ったもの。ウットーリハルシオネーラなどの名称の花
が書かれている。他にも服毒、体温、キスと汗、などの贈り花や
花輪。部屋の中の百花一言絶句も面白い。「恋消葛」はうちに
欲しいです。別の部屋にあった四畳半おみくじも笑えた。
「水を切らした花瓶に向かってただごめんねという男」
「女の想い出話を本気で聞く男などこの世に居ますか?」
「土足で踏み込まれて実は嬉しいんだと知っておいて」
などなど、クスリと笑ってしまうが、実は痛い。
Hanagatakamuri
 
出口の所でカタログを石川さんと齋藤さんと宮永さんの
分を下さい、と言ったらカタログの別売りはしてません、
と。あー、去年と同じことやってしまった!
良いじゃないの、別売りしてよ!
もちろん買うの諦めました。
 
 
椿会展 2009
資生堂ギャラリー
4/7から6/21
新メンバーになってから3回目の椿会展。今までの椿会展の中で
一番良かった。入り口の階段から降りて行くと階段横に伸びる
黄緑のパイプ。これなんだろう?と思ったら祐成政徳さんの作品。
祐成さんは去年アーティストファイルで見たが、今回はあまり
インパクトは無かった。そして下方に見える塩田千春さんの作品
にもうこの段階で痺れている。
気を取り直し、丸山直文さんと伊庭靖子さんの絵が展示されて
いると言う贅沢な空間を味わう。伊庭さんはこの前鎌倉に見に
行けず悔しい思いがあったので特別にジックリと。
正面の大判のクッションの絵がね、もう、ワーイとか言いながら
飛び込みたくなる程柔らかい風合い。触感を絵にする作家さん。
シズル絵画。この人の書いたオレンジやプリンを実物で見たい!
04
 
奥は塩田さん。この方の作品は圧倒的に力がある。他を寄せ付け
ない位。何度もこの方の同じ様な作品を見ているのですが全く
飽きない。今回のこの作品の存在感が故に今回の椿会展が一番、
と言っても良いでしょう。
011
 
 
「万華鏡の視覚」
ティッセン・ボルミネッサ現代美術財団コレクションより

森美術館
4/4から7/5

見に行く前に想像していた事。どうせ、これだけのビッグネーム
集めた所で作品一つ一つはサワリだけの物ばかり、イイな、って
ものは一つか二つで、後は現代アートって良く判らない!なもの
ばかりなんじゃないの?
とひねくれた目線、でも、実際は大抵あっている(ターナー賞の
時の森ビルがそうだったイメージ強し!)な想像でした。

で・・・半分は想像通りで半分は想像が良い方向にずれた。
つまり、よくわかんね、な物は沢山ありました、実際。
でも、面白いな、な作品が意外に(と、言ったら失礼)あった。
感覚的には半分くらい楽しめたので良し、です。

初めにあったケリス・ウィン・エヴァンスの蛍光灯タワー。
ただそれだけなんだけど、そのそれだけ感がいかにも現代アート
らしい。

いきなり目玉のカールステン・フラーの電球トンネル。
これはミラー効果と相まってまた楽しい。
Pic01
 
そして次の空間が好きです。ジム・ランビーの部屋。いつもの
ビニールテープなんですが、その部屋に銀の球が転がっている。
これもランビー作品の一部かな?と思って見ていたらなんと、
自分で勝手に転がって行くではないですか!もしや!と思ったら
想像的中、イェッペ・ハインの作品でした。この球を見ているの
に一番時間を費やしていたかも。こういうくだらないハイン作品
がとても好き。見ていると不器用に転がって行きます。
そしてこの球をランビーの部屋に置いたのが素晴らしい。
あわせて一本です(きっと別々で見たらここまで楽しく無かった
と思います)。
Pic03
 
ジョン・M・アームレーダーのミラーボールの部屋も見ていると
無数の羽虫が飛んでいるような気持ち悪さが良いな。

ジャネット・カーディフの暗闇にテーブル。手をかざすと色々な
会話や音が出て来る。内容が判ると楽しかったかも。

オラファー・エリアソンは偏光の板がグルグル廻っているのに
照明を当てると言うあれ。やっぱり気持ちいい空間だ。
まぁ、原美で見たときほどの感動は無かったが・・・。
もっと中まで入り込める様にしてほしかったなぁ。
でも、この人のタッチは凄く好き。年末の金沢21世紀美には必ず
行くぞ!と心に決める。
Pic02
 
カールステン・ニコライは今更な感じはあったなぁ。
スゥ・ドーホーもこのような形で近くで見ると少し興ざめ。
クラウス・ウェーバーの噴水。え???LSDの噴水なの???
ロス・カルピンテロスのブロック塀もバカバカしくて好き。
Pic04
 
とまぁ、取りあえず満足なものでした。少し一昔前の現代アート
作品?な感はありましたがね。
 
 
その他三つの展覧会
 
うつわ U-Tsu-Wa
21_21 DESIGN SIGHT
2/13から5/10
2009utsuwa_top550x296
えー、前もって言っておきますと私はここの展示は今まで見た物
全てが面白くなかった、と言う前提で見に行ってますのでどうし
ても辛口になってしまいます。今回、実は見に行くつもりじゃ
なかったのですが時間が余ってしまい寄った、って位。
そんな文句を言いながらも、前回のSecond Natureは見る事が出来
なかった物のそれまでの3回はキチンと見ているってのはやはり
話題にはなるから。特にデザインに関わっている仕事してるとね。
つまりは期待が大き過ぎるのですよ。これだけ凄い人達あつめて、
期待はするって。その結果が一般的には良いレベルだとしても、
それだけじゃあ満足しないよね?って事です。
Chocolateなんて完全に企画倒れだったし、Waterも同じ過ちから
抜けられなかった。XXIc.は展示としてはまともだったが・・・。
と、前置きばかり書いてしまったが、それだけこの建物の展示に
はフラストレーションがたまっているのです。

で、今回のうつわ展。空間構成は良かった。水に浮かぶ器たち。
うつわの見せ方としての美しさは凄く良いと思う。安藤忠雄さん
の展示構成です。ただ、空間として良かっただけに、展示として
の甘さが際立つ。ルーシーリィーのうつわ一つ一つが美しいだけ
に余計気になったのだろう。水盤の奥の方に並べられている器、
奥の方なのに小さい器が並んでいて、さらには照明すらも当たっ
てない!何故?せめてあの水盤をぐるっと一周出来れば良かった
のに。あと、真ん中の楕円は直島のオーバルですか?安藤さん。
水盤と楕円って事でどうしてもそう言う想像をしてしまう。
始めの方のガンペールのうつわは木の力あるうつわの見せ方と
してはどうかなぁ、とも思った。
もうちょっと盛り沢山の内容が欲しかったな。あっという間に
見終わってしまった。予算の問題だろうか?水盤を作っただけ
で予算が無くなってしまったのではないかと邪推。

ただ、私のこの建物への思い入れが薄くなっているからかもしれ
ないがだいぶ、楽しめる様になって来た。
次の「骨」展がなかなか面白そうなので期待。エルネストネトの
作品も出るようだし。明和電機やからくり人形師なんかも。
そして会場構成がトラフ。これが吉と出るか凶と出るか。
 
 
写真で旅する世界遺産(第二部 文化遺産編)
FUJIFILMスクエア
3/27から4/27
世界遺産、凄いよね、って事ですが、国立新美術館で石川さんの
写真を見た後だったので、写真として比べてしまった。
 
 
本城直季写真展「ここからはじまるまち」
epSITE EPSON IMAGING GALLERY
3/4から4/12
02_honjo
某ブログでやっている事を知り最終日に駆け込む。
実際の風景を俯瞰でミニチュアの様に撮る、と言ったら見た事が
ある方も多いのではないかと、な本城さん。
ラスベガスの街を空中撮影で撮った作品です。
オモチャの様な街、ダム、荒野。本城さんならではの風合いで
切り取られたラスベガス。ただでさえ荒っぽくオモチャの様な
ラスベガスがさらにオモチャの様に切り取られてます。

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コメント

うわー、たくさん行きましたねー。
新美のカタログまとめ売りは、ひどいですよね。私も買いませんでした。齋藤芽生さんは居酒屋?バー?のシリーズは良かったけど作品多すぎて見切れなかった。
森美は思ったより充実していたし、うつわは結構前に行ったけど、雰囲気の良さが残ってます。
椿会は今日の夕方行ったんだけどもう閉まってました。早く塩田さんが見たい!

投稿: ogawama | 2009/04/12 23:34

>ogawamaさま
うっぷんを晴らす様に行って来ました。
新美、カタログ別売りして欲しいですよねぇ。
商売的な戦略なのでしょうが・・・。
森美が、どうせ、と思ったら結構面白いもの
ありましたねぇ(甘く見過ぎ???)。
椿会、閉館後でしたか、それは残念でした。

投稿: KIN | 2009/04/13 11:12

うわぁ、ほんとにたくさん行かれてますね。
私どれも行けてない(泣)
資生堂早く行きたい!
伊庭さんのプリンは色っぽいです(超〜私見)

投稿: marco | 2009/04/13 14:01

うつわ U-Tsu-Wa、同感。
これが安藤忠雄の展示だったら別に文句はないのだけど、
これってルーシーリィーの展示でしょ?

正直見せるものがメインに来てなきゃ、いくら展示会場が良くても失敗だよなぁ。と自分にも聞かせつつ。

本城直季、のがした!若干食傷気味だけど見たかったなぁ。

投稿: 女子部 | 2009/04/13 14:37

>marcoさま
行ける時に行けとばかりに行って来ました。
資生堂には伊庭さんのプリンがありませんでした。
ああ、残念。鎌倉のを逃したのが悔やまれます。
(悔やんでも仕方ないけど)

投稿: KIN | 2009/04/13 15:49

>女子部さま
そうそう、空間を作るのではなく物を見せる空間を
作らなきゃね。空間としての魅力はあっただけに
余計に残念です。

本城さん、あのワンパターンを貫いてますよね。

投稿: KIN | 2009/04/13 15:51

宮永さんの作品は器のなかのひび模様が
うまれる瞬間に耳を澄ますという作品。
静かに耳を澄ましていると小さな音がうまれるのです。
私聞いたんですが、流れ星みたいな感じだった。
今聞こえた?うん、聞こえた。もう一回聞こえるまで待ってようって友達と長居してしまった。汗。

投稿: kiteru | 2009/04/15 01:16

>kiteruさま
はじめまして・・・ですよね?
ありがとうございます。そんな意味合いがあったんですね!
知りませんでした。あー、聞き損なったぁ。
でも、なかなかその音が出る瞬間に居合わせるのも大変そう。
しかし、儚くてイイなぁ、宮永さんのインスタレーションは。

投稿: KIN | 2009/04/15 23:12

森美の万華鏡は「デートで行くといいですよ!」と薦められたので、デートで行こうと思います。おほほー
宮永さんは来週からミヅマで個展が始まるので、そちらでじっくり見ようと思います。

投稿: コーエン兄弟ならやっぱり「ファーゴ」さちえ | 2009/04/16 00:48

>さちえさま
確かに。万華鏡、はデートに使えるかもしれないが・・・
デートに最適、とまでは言わないが。
それなら、同じ現代アートならきっと大阪の奴の方が
良いのでは?お泊まりも含めて・・・うふふー。
ミズマ、もう次の始まるんだ!青山さんの見逃した!

投稿: ファーゴが一番の名作だと認めるが一番好きなのはバートンフィンクなKIN | 2009/04/16 07:26

祐成は大したこと無い。芸術家のフリをしているだけ。

投稿: ただのひと | 2013/07/31 22:17

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