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情景と記憶、そして偶然〜大和由佳展 「存在の満ち欠け」

明日は特別スペシャル・・・なんてやると思ったでしょ?
いや、さすがにこれをタイトルに持ってくるだけの気力
はありませんでした。明日は鍋大会です。今年3度目鍋。

で、アートネタ今週無し、と昨日書いたばかりですが、
やっぱりアートネタは必要だ!とばかりにニュートロン
東京の大和由佳展の感想です。
 


大和 由佳展 「存在の満ち欠け」
neutron tokyo Gallery
2月7日から3月1日

先日オープンしたばかりのニュートロン東京、2回目の展覧会。
こけら落としの一回目は残念ながら見ること出来ず・・・。
(帰り際ギャラリーの方と話をしたのですが、なんと、ここは
貴重な日曜もやっているギャラリーです!勤め人には嬉しい!
そうだ、日曜もやってくれ!月曜、火曜は休んでも良いです。
なんなら水曜休んでも良いので日曜やってくれ、ギャラリー!)

で、こちらの新装2回目の展示がなんと、大和由佳さん。

去年の2月、Bunkamuraギャラリーでやっていた3人展の中で
(私的に)一番目を引く作品があり、その作家さんが大和さん。
↓その時のエントリ
しぶや
12

この「内気」な私が作家さんに話しかけてしまったほど!
(あ、石投げないでおくれ・・・)

で、およそ1年ぶりの大和さんの作品。
ニュートロン東京の1F、2F、3F全てを使ってます。
1Fはインスタレーション、2Fは小作品メイン、3Fも小作品と
インスタレーション。

1Fのインスタレーションが好きでした。
天井からブロンズで出来た木の実(?)が数多くぶら下がり
部屋を埋める。
※写真はギャラリーと作家さんの承諾を受けて撮りました。
111_002

これだけだったらきっとへぇ、で終わったでしょう。
この狭い隙間を抜けていく時、体や荷物がブロンズの実に
当たります。実は揺れる。
そしてブロンズの実同士がぶつかり音を立てるのですが金物
と金物がぶつかり立てる音が良いのです!
私は南部鉄器の風鈴の音を思い出しました。ガラス風鈴より
も重く響く南部鉄風鈴は私の子供の時に家にぶら下がって
ました。その情景が出てくるのですよ。
(音を奏でるのもインスタレーションの一部のようです)
111_004

111_007


奇しくも前回のBunkamuraギャラリーの時も田んぼについて
の記憶と情景(作家が図っていなくても見る側が勝手に想像
するの情景と呼び出される記憶)の話をしました。
それと全く同じでこの方の作品からは何かそういう呼び出さ
れるものがあります(偶然???)。

木の実インスタレーションの奥には焦げた紙の集まり。
これの正体は2Fで判明。

さらには泥と水の水平面に浮かぶ、ただ一つのブロンズの実。
111_010
 
 
2Fは平面作品と立体作品。
アクリルのエッジに加工した作品の集まり、どこが立体でどこ
が空地なのかわからなくなる。
28
そして焼け抜けた平面作品(この焼け抜け部が1Fに)。
 
 
3Fは焼け抜け系平面が数点。さらに泥にまみれた食器達。
この食器関連は、少し物足りなず、もっとボリュームがある物を
見たかったなぁ、と。
京都で去年やったこの展示↓が見たかった!
2
 
 
で、2Fに再び降りてくると、そこに作家さん。
前回の事もあるので少し話しかけてみます・・・。
DM頂いております、Bunkamuraの時のやつ見ました、などと話
をしていると先方も思い当たる所があったようで「あの時田んぼ
の話をした方ですか?」と。覚えててくれたのは嬉しかったです。
南部鉄の風鈴の話をすると、ご本人は「何か聞いた事のある音
だと思ってけど何の音か判らなかった」と本当にご本人図らず
私が勝手に想像、の世界。前回もそうだったなぁ。それが楽しい
のですが。


ちょっと今後の展示も追いかけたい作家さんです。
 
 
ちなみにギャラリーを出ると、金属の響く音が聞こえる。
あれ?外に作品があるのかな?と思って探ってみると・・・
近くの家の木に鉄器の風鈴がぶら下がってました、笑。
たぶん、ただの偶然。
こう言う偶然が似合う作家さん(勝手に私の中で、ですが)。

後で思うと、情景と記憶、そして偶然→存在の満ち欠け、と
言うタイトルがなんかしっくりと来ます。
 
111_011


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コメント

この記事見て行ってきました。
ブロンズ、いい音たてますねー。
眺めているとほーっとしてきて、ずっと見ていたいなあと思うような作品ばかりでした。
ニュートロン、いいですね(水曜は休まないでほしい)。

投稿: ogawama | 2009/02/27 13:28

>ogawamaさま
あれ、音良かったですね、本当に。
ニュートロン、他に絡めて行く所が
もっとあれば良いのになぁ。
(ああ、水曜休みだと困る人も!)

投稿: KIN | 2009/02/27 23:17

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