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風狂歌人~ノイズに関して

強制療法、「冷たい頬」を20回位連続で聞いてみ、た。
もう大丈夫、もう泣かない、もう辛くない、多分、笑。
・・・嘘なのか?

で、

私が生活する上でも仕事する上でも「こうありたいな」と
思っている、ある心がけに関するエピソードが有ります。
 

島唄の神様、故嘉手苅林昌さんのエピソード。

嘉手苅さんが渋谷のジャンジャンでライブを行った時の事。

お客さんで赤ん坊を連れているお母さんが居て、ライブ中
に赤ん坊が泣き出してしまったそうです。
別の客が赤ん坊の泣き声に対して当てつけた様な感じで
「この会場は嘉手苅さんの音楽を楽しむのに相応しくない」
みたいな事を言ったそうです。
それを聞いて司会の人が言った言葉
「お母さん、赤ん坊を充分に泣かせて上げなさい。赤ん坊
の泣き声に溶け込む事が出来ないような琉球民謡ではあり
ません。」
と、嘉手苅林昌の唄は、三線は、自然から派生している物
だから赤ちゃんの泣き声に溶け込むのが自然なんですよ!
と言う意味合いの事を言ったのですね。

うー、凄いなぁ、と思いましたよ。

赤ちゃんの泣き声って、意図してなくても音楽等を楽しむ
上ではノイズになってしまうのですよね。
映画館で、美術館で、コンサートで子供の泣き声に顔を
しかめた体験がある人も多いでしょう。実際に私もそう。

もちろん司会の人のその発言は自分たちのやっている音楽
に自信があっての事でしょう。
でも、自信だけだったらノイズに対して「負けない」とか
「打ち勝つ」とか「飲み込まれない」などと言う発言に
なると思う。

生活する上で、仕事をしてる上で、そう言うノイズが発生
する事って多いですよね?意図したノイズじゃなくても。
大抵はそう言う時に頑張って乗り越えて行く、耐えていく、
打ち勝って行く事が多いですよね。

「溶け込む」と言うのはそれを超えてしまった形ではない
かと?思うのです。自信を超えた尊敬、とでも言うのか?

私もそう言うノイズに対して溶けこみたい、そう思うの
です。そんな境地にはなかなか辿り着けないですけどね。

でも、このエピソードを知ってからは映画館や美術館で
子供が泣いていてもあまり気にならなくなりました。
そうなると大らかに過ごせます。

まずはそこから始めたいと思います。
そう、「心構え」。
ノイズを力任せで押さえるのではなく自然体で溶け込み
受け入れられる様にないたいものです。

あと、ノイズだったらなんでも良いのかと言えばそうでも
なく、人によっては赤ん坊の泣き声はイイが道路工事の
騒音は無理、とか基準が有ると思います。ルールを破って
発生するノイズは許すべきでない、と言う事も有るでしょう。
そういう心構えの基準、は必要ですね。
まぁ、神様になりたい人は全て許しましょう。

嘉手苅林昌さんは「風狂歌人」と称されていて、かなり
奇行が多い変わった人だったらしいです。

「風狂歌人」
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嘉手苅さんのベストアルバム

「琉球情歌行」
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ジャンジャンでのライブ。上記エピソードがブックレット
に書いてあります。

「ナビィの恋」
Navi
嘉手苅林昌さんと大城美佐子さんの競演と言う凄いシーン
が有る!そしてこれが嘉手苅さんの最後?の姿(この映画
公開前に亡くなられた)。
映画としても大好きです。登川誠仁さんが素晴らしい!

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コメント

基本的に雑音って人それぞれ違うし、気にし始めたらきりがないですよね。でも流石にライブで赤ちゃんの泣き声は、TPOとして私も「え?」って思っちゃうと思う(赤ちゃんに思うのではなくね)。嘉手苅林昌さんはほんとうに寛大な人ですね。自分に自信がなきゃ、こんなこと言えないですね。

登川誠仁さん、素敵でしたね。惚れましたもん。この人もかなり破天荒らしいね。泣かした女は数知れずみたいな。生き方がロックンロールだなあ。

投稿: shibako | 2008/11/16 19:48

>SHIBAKO姉ぇ
雑音に関しては生理的な問題も有るからホントに人それぞれ
だと思いますよ。赤ちゃんの泣き声に関しても、こんな所に
連れてくるなよ、って親に対して思ってたけど、上記みたいな
考えになってくると他のイライラしている人を観察する余裕も
出てくるのよね。周りの友達に子供が出来てきたりしてそう
言うのに寛大になってきているから、と言うのも有ると思う。
子供が居るとこう言う所に遊びに来ちゃ行けないの?と言う
親の気持ちも判るし、でも間違いなく躾がなってない場合も
あるから、それに対して良い悪いは言えないねぇ。
なので、後はこちらの「心構え」なんでしょう。
そんなイライラしたって仕方ない無いじゃん!って境地に
行ければ・・・良いのですがね。

ナビィの恋、は良い映画だよね。

投稿: KIN | 2008/11/16 20:20

やっぱ失恋には「楓」でしょ!

http://jp.youtube.com/watch?v=K_UMJKD7_aA

さよならーーーー君の声を
抱いて歩いていくーーー
ぼくのままで どこまでいけるだろうぅぅー

投稿: 女子部 | 2008/11/16 22:53

>女子部さま
こらこら、勝手に人の恋愛ストーリー作るな!
楓も良いけどね。

投稿: KIN | 2008/11/16 23:05

ナビィは名作です。
当時、リピートしました。
私は音と匂いに対して神経質なのですが、赤ちゃんはまぁよいのですが、映画館でガム噛んだり、音を立てて飴をなめる大人にイラッとしますね。
飲食にかかわる音が苦手です。そばすすれないし……
以前、芝居の上演中ほとんど、いびきをかいて寝ていた隣の人が、終わった途端立ち上がって拍手し始めたのには驚きました。
こういうのは理解できません。

投稿: marco | 2008/11/17 00:22

>marcoさま
ナビぃ、良いですよね〜。
音と匂い、ってホントに人によって嫌悪感の差が出ますね。
ソバをすすれない&音が駄目って外食で大変なのでは???
すすれないって人が居ると言う話は聞いた事はありますが、
私の廻りにはたまたま居なかったので、感覚的にピンとは
来ないのです・・・。

芝居や映画で寝てしまう・・・と言うのはありますねぇ。
つまらなかった場合や疲れてるけど無理に時間作って行った
時等は。(無理に時間作ってまで行かなければ良いのに!と
も思うが、やはり、忙しくてもそれでも見ておきたい物も
あるし、体の疲れによっては楽しくても寝てしまう時もある。
役者や映画制作者に失礼だ、と言うのは重々承知だがやはり
時間が無い時はそれでも見に行きたいです。あと金払ってる
から勿体ないから疲れてても行ってしまった、と言う現実的
な計算もありますしねぇ。)
で、寝てしまうのは仕方ないとして、なら、立ち上がって
まで拍手をしなきゃ良いのに。
まぁ、関連業界の人で疲れて、でも付き合いで来なくては
いけなくて、どうにも寝てしまい、でも関係者だけに拍手
で盛り上げなければ、などと横目で見ながら妄想すると、
面白いかもしれないですよ(いびきは避けたいが)。

投稿: KIN | 2008/11/17 15:57

外食は大丈夫ですよ。
蕎麦すすれないのは、音の問題ではなく、私がすする事が出来ないだけなのです。なんか吸えないんですよねぇ

投稿: marco | 2008/11/17 19:18

>marcoさま
すすることが出来ない、ですか…
海外育ちの人がそばをすすって食べる事が
出来ないとは聞いた事はありますが…。

投稿: KIN | 2008/11/17 21:21

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