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変わったのは実は私〜バウハウス・デッサウ展

バウハウス・デッサウ展に行って来ました。

ただ、実は何故か満足しきれなかった。

私がバウハウスに啓蒙したきっかけは1995年セゾン美術館
でのバウハウス展です。(及び1997年のセゾン美術館での
デ・ステイル展含む)

ハッキリとした記憶はありませんが、セゾン美術館でのあの
感動が今回は無かったのです。
あの当時見たバウハウスの家具などは若き日の(10年以上前)
私には全てキラキラと輝いてました。それを見ていた私の目
もキラキラとしていたはずです。とにかく何見ても「スゲぇ、
カッコイイ!」と感動しまくっていたのだけは覚えてます。
それが、今回、家具が並んでいるのを見て「なんか、家具が
並ぶとインテリアショールームみたい」等とノタマワッテい
る私が居る訳です。
そうです、バウハウスの家具達が変わったのではなく私が
変わってしまったのです。
知識が増え、うがった見方をしている自分。これ見たよなぁ、
ああ、知ってるよ、などと斜に構えて見ている自分。
これじゃあ駄目だ!あのキラキラ感を取り戻さなければ!と
自分キラキラ感奪還計画発動です。

こどもの日、童心を振り返るのも良いでしょう。
(この奇麗にまとめよう精神が既にすれてる!)

で、キラキラ感取り戻しきってないまま感想でも。
 

バウハウス・デッサウ展 BAUHAUS experience, dessau
東京藝術大学大学美術館
4月26日から7月21日 月休
Main_img_2


たかが14年しか開校してなかったのに、未だにデザイン界に
大きな影響を与えているバウハウス。私もバウハウス信者の
一人かも。
初代校長ヴァルター・グロピウス設計のバウハウス校舎
Chn11_rpt1693_bauhaus_500
他にもマイスターとしてヴァシリー・カンディンスキーや
パウル・クレー、建築関連ではマルセル・ブロイヤーや泣く
子も黙るミース・ファン・デル・ローエなどなど。


第一部:デッサウ以前/バウハウスとその時代
第一部の見所はデ・ステイルのリートフェルトの椅子ですか。
これです。バウハウスに影響を与えた一人。
027000400 赤と青の椅子


後はマルセル・ブロイヤーのタンスや子供用椅子も素敵。
Chn11_rpt1693_amhorn_300タンス

私は個人的にはペーター・ケラーの「ゆりかご」が好きでした。
あれ一台欲しいです(もちろん子供は居ない)。
Art0804222028008p2
※TECTA社からカンディンスキーゆりかごとしての発売されて
 いるらしい!


第二部:デッサウのバウハウス/基礎教育と工房
第二部では実際の授業で作られた作品などが面白い。
この紙で作る形態物では「形を作る」と言う考え方の流れが展開
されているようで楽しいです。
Chn11_rpt1693_r1035867_500


他にもカンディンスキーやクレーでの授業から派生した色や形態
等に関する素材を見る事が出来ます。
Chn11_rpt1693_r1035873_500_2 カンディンスキーの授業より


私が好きだったのは「浮遊するイメージを持つ立体」やくるくる
回って(回転スピードを自分で変化させられます)それが球や錐
状になる実験具など。

家具などはブロイヤーのクラブチェアがやはり目を引くか。
Art0804222028008p4


ポスターなども面白い物は多いのですが、おそらく総合芸術の
一つでもある舞台演出・美術のコーナーが今までのバウハウス展
に無かった今回の目玉か。
全部見ると結構時間がかかるので私は半分程を見た程度ですが
「メカニカル・バレエ」「メカニカル・エキセントリック」等の
演目は機会仕掛けのロボット(もちろん中に人が居て衣装として
ロボットを着ている)が動き回ったり、近未来SFの様な衣装で
踊っていると言う、斬新的かもしれないが結構見ていると滑稽な
物でした。バレエと言うよりも機会仕掛けのマイムと言った所か。


第三部:バウハウスの建築
そして最後のコーナー、バウハウスの目指す総合芸術の頂点、
建築、です。
ここにこんな言葉が書いてありました。
「全ての造形活動の最終目的は建築である。諸々の技芸は、建築
と言う一つの偉大な芸術を織りなす不可欠な要素だったのである」
そうか、やはり(そう言う志を持った)建築は芸術なんだ!

建築模型や図面などがあります。
うん、カッコイイ、やっぱりバウハウスはこうでなければ。
Chn11_rpt1693_r1035889_500_2

View_photo2_01_2


そして校長室の原寸大再現。
Chn11_rpt1693_r1035902_500
まぁ、近くで見るとアクリルや紙張りの壁と言う展示会仕様の
安っぽさは否めないですが、雰囲気は伝わってきます。
(去年の某展での実物大再現と比べちゃうからねぇ)


とまぁ、満足しきれないといったわりにはかなり内容は濃い。
少し駆け足気味で見たのに2時間たっぷり。本当にじっくり見る
と3時間はかかったでしょう。それだけ物量はありました。

ちなみに・・・
今回の展示の中にはありませんでしたが私がとてもとても欲しい物
があります。
バウハウスの積み木(ネフ社
9412bauspiel_2

誰か買って下さい。

ついでにこれも付けて下さい。
バウハウスのチェス(ネフ社)
9650schachbrett


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コメント

大変興味深く拝読しました!モダン建築の魅力は、インテリア好きの亡き母に伝授されてカッシーナ社の長椅子やルームスタンドを実家で愛用していました。芸術は素人の私も留学時に数学の教授がル・コルビュジエと古代ギリシア建築の関係について説明してくれて以来、住環境や人間工学を考えてインテリアにはまっています。よろしかったら今度展覧会ご一緒させてください。

投稿: へヴンズキッチン | 2008/05/06 21:23

ヘブンズキッチンさま
はじめまして、になりますかね?
この様な記事を見て下さってありがとうございます。
インテリアに造詣が深そうで、素晴らしいです。
私なんて・・・お恥ずかしい、ちゃんとした勉強は何も
してないです、ただ好きってだけで。


>よろしかったら今度展覧会ご一緒させてください。

もし機会がありましたら(何か気になる展覧会でもあれば)。
専門はインテリア?もしくは建築でしょうかね?

投稿: KIN | 2008/05/07 00:31

こんばんは。

もし次にバウハウス展が何処で
開催されることありましたら
是非KINさんとご一緒したいものです。

池袋の方が刺激的でしたね。

投稿: Tak | 2008/06/18 20:54

>Takさま、こんばんは。
是非是非、ご一緒に!
まぁ、でも、次の大きなバウハウス展、やはり10年以上後ですかね、笑?
その頃は、さらに擦れているでしょう私。
'95の池袋のやつは本当にワクワクした記憶があります。
(それが展示会の差なのか、私が擦れてしまってるが故の差なのか
が判らないのですが・・・)

投稿: KIN | 2008/06/19 00:17

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