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娑婆

白金高輪に移った児玉画廊で伊藤存さんの個展をやるらしい。
伊藤存「バイ・バイ・エックス」
児玉画廊
1月19日から3月1日
※ホームページにはまだ載ってない?

で、この前見たお芝居の感想でも。

火宅か修羅か
http://www.seinendan.org/jpn/info/index.html

平田オリザさんの作品を初めて鑑賞。
旅館のロビーが作品の舞台。旅館で執筆活動をしている作家と
その家族がメインの話でそれにボート部のOB会と怪しい男女、
それに旅館人たちが絡んで、もしくは平行に話が進む。

ワンシチュエーション物の一見オーソドックスな演劇風、では
ある。でも、なんでか?自然なのである。

結論から言うと、凄く良かった!

演劇って、演劇ならではの演出があるじゃないですか。声が後
ろまで届くように張り上げたり、オーバーアクションだったり、
台詞が繋がるように間があったり。きっとそれは演劇ならでは
のルールだと思うのです。ミュージカルで踊りが無いと変だ、
みたいなもの(?)。それが演劇やミュージカルの醍醐味だろ
うし、それが面白いんだろうけど。でも私のように演劇になれ
ていない人がそれを見ると、ちょっと気恥ずかしい所があるの
は間違いない話。映画のようには入り込めないのですよ。
あくまでも外から鑑賞していると言う具合になります。

ところが、この芝居は自然。会話が平行に同時に進むので、
内容を追いかけるのに少し大変だったりもしますが、それも
結局自然な会話の流れとしてそうなっているだけ(らしい)。

ワザとらしさ(それが演劇の楽しみ、だとしても)、それが
感じられない芝居と言う物を初めて見た気がする。

そして、明らかにされないだけで、メインの作家家族のお話
以外の各組の話も、きっと、一つの物語が出来る位の深さが
あるのだろうし、それはまた、普通に生きて行ってる人の話
であった、何も特別な話じゃなかったりもするわけで。
そんな所にも入り込む、想像をさせられる余地がある訳です。

何気ない世界の、ちょっとした話。劇的なものではなく、
淡々と進んで行ってしまいそうな話を少し切り取ってみた。
そんな話でした。

演劇慣れしてないが故に、良かったのかもしれませんし、何
か別に響く物があったのかもしれません。でも、私はこの話
と展開、演出、雰囲気が気に入ったのでした。

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コメント

こんばんは
平田オリザさんの芝居は場面転換がないのにだれませんよね。
代表作の『東京ノート』は美術館のロビーを舞台にした作品でとてもおすすめです。最近、芝居を観る時間が取れていないのですが、久しぶりに何か観たくなってきてしまいました...

投稿: lysander | 2008/01/16 00:47

>lysanderさん
いやー、面白かったです。本当にだれないですよね。
平田オリザさん初めてでしたが、あの自然さに深い
計算された演出がかかっているのですね。
東京ノートも見たくなりました!しかし、lysanderさん
も幅広いですねぇ!

投稿: KIN | 2008/01/16 10:34

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二年ぶりに青年団の芝居を観ました。 青年団は平田オリザが主催する劇団です。劇団のホームページに は、『現代口語演劇理論』を通じて新しい演劇様式を追求してい る、と書かれています。 私たちが普段話している言葉を舞台で再現していこうというとい う試みです。基本は人と人との会話なので、大勢の人が集まる場 所、例えば美術館のロビーや集会所のような場所を舞台にし、場 面転換なしで芝居は進みます。大きな物語があるわけでなく、流 れていく日常のあるひとこまを切り取るような作風です。 会話はウィットに富んでい... [続きを読む]

受信: 2008/01/16 00:51

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