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いくら情報を積み重ねても体感には適わない~ビル・ヴィオラ:はつゆめ

まぁ、様は体感せずに知ったつもりになってはいけないな、
ってとこです。これだけ情報が溢れてると情報に踊らされ
てそれだけでお腹一杯になってしまい、知っているつもり
になりそうになるけど、実際に見て触れて感じないと全く
意味は無いですよねぇ。私はまだまだ。
もっと、物を見なきゃ。情報に踊らされてます。

もともと映像が好きで映像のインスタレーションなどは
大好物だったんだけど、いつ頃からでしょう?グループ展
などを見に行ったら映像コーナーに長く居る事が出来なく
なり作品も最後まで見る事が出来なくなってきたのは。
アートの世界の映像に入り込む事が出来なくなってきて
いる私です。
この展覧会見に行くのもそれ程意気込んでなかった。

ところが、なんだろう?、何かは判らないけど残ったもの
がある。ただ、何かが判らないのでどう書いたらいいかが
判らない。いまだに判らない。でも、まぁ、書いちゃえ!

ビル・ヴィオラ:はつゆめ
森美術館 10/14から2007/1/8

入ったらすぐの作品「クロッシング」にまず心を奪われた。
大きなスクリーンが部屋の真ん中にある。
そこに映っているのは一人の男。スクリーンの裏側にも
映像が映っており、そこにも同じ男がいる。
遠くからゆっくりと歩いてくる。段々と近づいてくる。
(映像的にはだんだんと大きくなってくる)
あるとき男がいきなり炎上!
スクリーンの裏側では男に水が降り注いでいる。
そして炎(水)が消えるとそこには男の姿は無かった。
Fire_1 Water_1
↑クリックすると別ウィンドウで動きます。
こう書くとただそれだけなのだが神格的な重さが残る
映像なのである。

他にも前半の展示に私は興味をそそられた物が多かった。

一番気に入ってるのは紗幕が幾重にもぶら下がっている
部屋がある。その紗幕には手前からと奥から、両側から
映像が投射されている。片側から見ると紗幕の奥に行く
につれて段々と映像がぼやけていって大きくなっていく。
複層に広がる影のような映像が美しい。風が、水面が揺ら
いでいるような映像が展開される。ある時その映像の中で
男が近づいてくる。ふと、気になって裏から見てみると
ちゃんと男は後ろ向きになっていて遠のいていく。
こんなにぼんやりとゆらいだような映像なのに、裏と表を
しっかり計算された映像であるのが素晴らしかった。
Veiling1ベール

別の展示部屋には天井から吊るされたモニター、とその
モニターと対面するように下からもモニターがある。
モニターが上下に向かい合っている。モニター間の隙間は
狭く握りこぶしが入る程度。映っている映像を見るには
近づいて覗き込むしかない。そして向かい合わせに映って
いる物は死ぬ間際の老人と産まれたばかりの赤ん坊。
Heaven2天と地

中頃からの展示はヴィオラさんの作品でも特徴的で有名な
表現なのでしょうか?超スローモーション映像とでも言う
ような作品群。
このタイプの作品が一番数多くあり、おそらくファンの方
は好きな作品も多いのでしょうが・・・私はここら辺にはあまり
惹かれなかったのです。
お葬式の行列のようなやつ(作品名は忘れた)は結構興味
持って見たりしたのだが・・・。

ただ、そんな私でも釘付けになってしまった作品はあって、
そのスローモーションシリーズの中で圧巻だったのが
Viola0_1  「ラフト/漂流
これは説明は出来ないです。大きな画面(これ大事!)
で見てみないと判らないと思います。ビデオも出ている
ようですが、これは会場で体感しないと判らないでしょう。

そしてスローモーションコーナーが終わり最後の展示が
Viola2ミレニアムの5天使
これも体感しないと絶対判らない作品です。
大きな部屋に5面の大きなスクリーン。
その5面に映る映像と音。
私にはその意味するものは判りませんでした。ただ、その
映像と音に溶け込むだけ。
ずっと見ている事も出来そうだし、逆にずっと見ていると
おかしくなってしまいそうでもある。浸って居たくもあり、
早く逃げ出したくもある空間でした。

正直、半分位は私はあまり惹かれない作品だったし、まぁ、
見るのに力がいる(時間的にも精神的にも)展示でした。
ただ、残り半分の惹かれた作品が異常に残る作品だった。
後は、とにかく、好きでも、嫌いでも、これは体験しない
と判らない作品である事。写真や話を聞いて想像出来る様
な物ではない事。この展覧会を体感しなければそれはそれ
で良いと思います。その場合はビル・ヴィオラと言う名前
を一生忘れていて下さい。ただ、今後どこかで、この名前
に出会いそうだったり、誰かと話したくなりそうだったり
するのであればこの体感は必要です。絶対に。
とは言っても、それとこれが好きかどうかは別ですけどね。

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