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黒白・長机・価値~カルティエ現代美術財団コレクション展

カルティエ現代美術財団のコレクション展に行ってきました。
カルティエブランドの製品は精度が高く美術品並み。美術館に
ずらーっと並んでいてもおかしくない!

って言う展覧会ではありません。

カルティエ「現代美術」財団と言う財団がコレクションをして
いる現代美術の展覧会です。
この財団のコレクションはかなりレベルが高く、まとめてこれ
だけ見る事が出来る機会はそうそうありません。

そもそもこの現代美術のコレクションはカルティエと言う企業の
メセナ的な扱いで始めたのか、たまたま現代美術好きな人が
居たのかは知りません。
ただ、カルティエと言う企業が、自分達が美に関して見る目が
あるんだぞ!と言うアピールに、結果、なっている事は間違い
ないでしょう(狙っているかどうかは別として)。
まぁ、それにしてはちょいとあからさまですが。
日本のアーティストも結構お世話になっているようです。

この財団の建築からして、なんと言ってもジャン・ヌーヴェル
設計ですよ。この建物はその美しさで建築ファンには有名です。
Cartier_01

  

カルティエ現代美術財団コレクション展
東京都現代美術館 4月22日から7月2日

ある偉い人(某都庁で一番偉い人)がオープニングレセプション
に呼ばれておいて、その場で「ガラクタ」扱いをして酷評した。
そんな展覧会です。

確かに価値観の違う人にはガラクタに見えるかもしれない。
現代美術なんてそんなもんだ。そして実際にガラクタみたいな
ものが多いのは事実。

まぁ、あの人(某都知事)はこういうの好きそうじゃないからね。
なら来るなよ、って感じですが。それが言いたくて来たんじゃ
ないの?

そしてそんなガラクタが私達を楽しませているのも事実で。
現代アートファンなんてそう言われれば言われるほど興味を引く
もんですわ。さらにあの発言で注目度上がって現代美術に興味
がない人も来てるだろうから、集客は上がってそうです。

私が午後に行った時も既にチケットセンターに行列が。
帰る時にもまだ行列が出来てました。

中はB1Fから3Fまで全部使っているし、空間も広く取っているの
でそれ程ごちゃごちゃした感はなかったです。

作品は多いので気になった物だけピックアップしました。

映像ものはしっかり見ると結構長くなってしまうし、そこまで
の気力も私には無いので、さわりだけ見た程度です。
それを差し引きしても、どうも、全般的に惹かれなかった。
最期まで見なければ判らない、と言われればそれまでですが、
一時期あんなに興味あった映像物、見てても最近楽しくない。

1Fの入り口すぐにあったのが
Cartier_06 「裏庭」ライザ・ルー
これ実は全部ビーズで出来てます。
小さい頃ビーズでチョウチョとか作りませんでした?
それの凄い版です(ミモフタモナイ表現だ・・・)。
一部拡大してみると・・・
Cartier_07

さらに進んでこの美術展のチラシにも載っていて目に付く
006
「クエスチョン・マーク/3つのピリオド」
リチャード・アーシュワーガー

も楽しかった。近くで見るとタワシです、これ・・・笑。

その近くにあったマルク・クチュリエのオレンジの樹も好き
だなぁ。

そしてポスターにもなっているこれ
Cartier_04
「イン・ベッド」ロン・ミュエク
は素晴らしいです。肌の下の血脈までリアルに表現されて、
物凄く造型はリアル。違うのは、サイズとバランス。
これは赤ちゃんがお母さんを見た、と言うサイズになって
いる様です。

2Fには日本人の若い女性アーティスト松井えり菜さんの作品。
Cartier_09
この人がGEISAIで注目浴びた人ですよね。
エビチリです。

3Fに上がってすぐの部屋。
Cartier_05
「ミラー・メイズ(死んだ目が生きている)」
トニー・アウスラー

これもかなりお気に入りでした。

その後の作品が一番のお気に入り。
部屋に入る前から「グワッ!クワッ!」って音が聞こえて
きてます。部屋に入ったとたんにその正体が見えて・・・
うわーっ!って駆け寄ってしまいます。
Bw1
デニス・オッペンハイムの「テーブル・ピース」
片側が黒、片側が白の人。その二人がながーーーいテーブル
を挟んで、これは語り合っているのか?叫んでます。
それが黒の「グワッ!」白の「クワッ!」に聞こえるのです。
実は黒は「Black」、白が「White」と言っているらしい。
そのままやん!そんな交じり合う事のない議論を延々と交わ
している二人。
Bw2

地下フロアで気に入ったのは
008
「ポラロイド、ポラロイド」森山大道

隣の部屋のナン・ゴールディンさんの映像も、まぁ、映像と
言うかかかっていた曲が私のツボにはまって良かったですが。
私が入った時にはちょうど「All Tomorrow's People」。
そう、Velvet Undergroundの曲ですよ。

そして
Mn
「ケルヴィン40」マーク・ニューソン
これのどこがアートなんだよ!と突っ込みたくもなりますが。
でもカッコイイから良いじゃないの!と。

その隣にあった
011
「立ち上がるものは全て収斂する」サラ・ジー
これも、実は上のフロアから始まっていましたね。

そんなガラクタばかり。いやー見てて楽しいですね。

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コメント

KINさん、こんばんは。
先日私も行ってきました。

>そんなガラクタばかり。いやー見てて楽しいですね。

全く同感です。
難しいこと抜きに楽しめるような作品ばかりでした。
「裏庭」からして頭をガツンとやられたような感覚です。
眉をひそめる方もいらっしゃるのでしょうが、
私としては久々にヒットした現代アートの展覧会でした。
TBさせていただきます。

投稿: はろるど | 2006/06/29 22:06

はろるどさん
ガラクタにはガラクタの価値や楽しみ方が
あるんですよね。
だからと言って、ガラクタと「公言」する
のはどうかと思うところもありますが。

「楽しい」展覧会でしたよね。

投稿: KIN | 2006/06/30 09:35

はじめまして、こんにちは。
はろるどさんのところを経由してお邪魔させていただきました。
本当にとても楽しい展覧会でしたね。
TBさせていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: snow_drop | 2006/07/03 16:27

snow_dropさん
はじめましてTBありがとうございます。
ほんとに「楽しい」展覧会でしたよね。
とにかく楽しめ!って感じで。

投稿: KIN | 2006/07/03 17:19

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