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震脚・高揚・仮設~MAISON HERMES 西野達「天上のシェリー」

えー、興奮してます。

私は高い所が苦手である。嫌いといった方が正しいだろう。
だからなんだけど物凄くドキドキした。
メゾンエルメス8Fフォーラム西野達天上のシェリー
と言うインスタレーションを見に行ったから。ドキドキした。

これは吊り橋効果なのか?このドキドキを西野さんの展覧会
を見たドキドキと勘違いしているのか?
私が高所恐怖症だからよけいそう感じるのか?
と言う事は、だ。是非に異性の人と、それも高い所が苦手な
人が尚良いのだが、一緒に行けばそれは恋の吊り橋効果に
なるんじゃないだろうか?恋のドキドキと勘違いする、そう
言う事もありえるぞ。と、思ったりして。

メゾンエルメスは銀座にあるあのガラスブロックのビル。
MAISON HERMES
有楽町の駅にも近い、ソニービルの隣にあるあのビルです。
設計はレンゾピアノさんですよ。
中央区銀座5-4-1にありますよ。晴海通り沿いですよ。
その8F(?)はギャラリーとして良く使っているが、あの様
な使い方をするのは、これっきりだろう。
行ってください、是非、行ってください。
8月31日までやってます。

とにかく、ドキドキでした。ここ数年で一番のドキドキ。
その日、一日がこれで全て吹き飛んでしまう位のドキドキ。

この後はネタバレになります。

西野達「天上のシェリー」
メゾンエルメス8Fフォーラム

西野達さんというのは西野 達郎さんと同一人物。
横浜トリエンナーレで「ホテルヴィラ會芳亭」を造った人。
聞いたら2年に一度改名してるらしい。それもプロジェクト
のうちのようだ。
横トリのは公園にあった中華風の東屋を取り込んだ建物を
建ててそれをホテルとして使う、と言うものでした。

入りにくいけど正面からエルメスに入る。
裏手のエレベーターは今回使えないらしい。
Hermess1

8Fに付くとぐるっと廻って何故か非常階段へ。
そしてそのまま10Fまで登っていく。

10Fそこは屋上。
普段は会議室からしか見る事の出来ない中庭がある・・・が
そこには工事現場の足場が組まれている。それを登っていく。

で、これ、所詮足場である。不安定です。いや、しっかりと
組まれているんだけど高所恐怖症な私にとっては不安定。
かなり怖いです。登っていくと隣のビルの屋上やらチラッと
下の方が見えます。高所恐怖症な人ってのは高い所に来ると
マイナス思考になるんです。転んだら、とか、ここで地震が
来たら、とか、このタイミングで手摺が取れたら、とか、
そんな考えが頭をよぎるのです。

で、心臓はかなり高鳴ってます。手摺にしがみつきながら、
なんとか上まで登ります。そこには部屋がありました。
少し殺風景な女の子の部屋でしょうか?
デスクがあって、クローゼットがあって、ベッドが・・・?
あれ?ベッド?その上に、ベッドの上に騎馬像が?

知っている人は知ってますが、このメゾンエルメスの屋上に
はシンボルとして「花火師」と言う騎馬像が立ってます。
それがベッドの上に立ってます。いや、違うんだ、騎馬像は
元々ここにあるんです。騎馬像の周りに部屋があるんです。
騎馬像を後からベッドに乗っけたって位ぴったりと絶妙な
納まりで騎馬像がベッドに乗ってるんです。

高い所を歩いてきた私はまだ足がおぼつかない。
部屋の端に行くと怖いです。
なんか部屋が揺れているようです(実際揺れてるかも)。
それでも固まった足を無理やり動かして部屋の中を動き廻り
ます。ベッドの下を覗くと元々の騎馬像の台座がありました。
部屋の中では普段着のエルメスのスタッフがここの住人然
として微笑んでくれてます。この部屋に住んでいる女の子。
そんな微笑みも私には通じない。安心するはずの部屋の中で
怖い怖い言ってました(その割にはクローゼット開けたり
うろうろとしてましたが)。
エアコンもある、雑誌もある、花火師もいる。

もう、感覚的にはなんでこんな所に部屋があるんだ!って、
そして部屋の中に騎馬像が居るんだって、それだけです。
そして高い所は怖い!ってそれだけです。

そしてまた下に降りる時がまた怖いです。
眺めは良いんだろうけど、そんなの見る余裕はありません。
エルメスのスタッフの方が大丈夫ですか?って心配して
くれましたが、そこは男の子、少し強がって、大丈夫です
と言いましたが・・・。

10Fの中庭の所に降りてくると少し落ち着いて、中庭の木
について質問。実のなる木を植えているらしい。
小さなみかんがなってました。

そして8Fまで降りてくると、緊張が解けたか足が張って
いるのに気が付く。いやー、緊張して力が入っていたん
ですねぇ・・・。

8F入り口でスタッフの人に色々と西野さんの事を聞いたり
過去の作品の写真などを見せてもらいました。
この方、こう言うインスタレーションをあちこちでやって
いるんですね。それも色んな名前で。(2年に一度云々も
その時教えてもらいました)海外の塔の上とか、もーっと
怖そうな所でもやってました。日本間の写真もあって
「あ、良いなぁ」などと言っていたら床の間に給水タンク。
横トリのホテルヴィラ會芳亭を見たときは「ふーん」って
位でしたが、これで繋がった気がします。
いやー、こんな事考える人がいるんだねぇ。

しかし、まだ、高い所にドキドキしただけなのか、展覧会
にもドキドキしていたのかは判りません。

帰り際にスタッフの人が2回目はもっと冷静に見る事が出来
ますよ、と言っていたので、また行って判断しなきゃな。
私の返答は「高所恐怖症の克服の為また来ます」だったけど。

下から見たエルメスの屋上。
Herumess2

水色で囲まれている所に女の子が住んでます。
素敵な花火師との同棲生活。

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コメント

先日銀座へ行った際に、ふとKINさんのこの記事を思い出して寄ってみました。ひゃー。地上10階のらぶりー。面白ーい。
住んでいる(ことになっている)かわいこちゃんは、所在無げでちょっと気の毒。作家さんから「座ってるだけでいいから」とか言われているのかな。でもそんな気の毒なかわいこちゃんに気の毒がられちゃったんですねー、KINさんは(笑)
花火師って、あんなにカラフルだったんスねえ。想像よりずっと滑稽なお顔立ちだし。

投稿: バウム | 2006/06/18 20:02

おー、行ったのですね。
もう、高い所苦手な人間にはかわいこちゃん
の微笑だろうがなんだろうが何も効かない。
男の子なので頑張りましたが!

まぁ、その分ドキドキ感も増量。おかげで
特別な物を見ることで来た感も他の人より
も増量でしたけど。

こんな事を大真面目にやっているから凄いよ
ね~。花火師もそりゃあ満足だわ。

投稿: KIN | 2006/06/19 10:39

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