桃色吐息
誰も愛の国を見たことが無い。
大巻伸嗣「ECHOES-INFINITY-」
大巻伸嗣個展
大巻伸嗣/國府理 展「PARADISE TIME」
とんがり君と四天王
神田さおり個展「こ こ ろ か が み」
あたりのレビューをまとめて。
まずは大巻伸嗣さん関連の展覧会3つ
インスタレーションという言葉がある。
アートの世界では、空間全体を使った展示とでも言うのだろうか?
空間自体が作品だったり、作品が空間全体に広がっていたり、と
色々なパターンがあるのだが、空間を活かした作品が多い。
空間が活かされていないとインスタレーションとは言わんね。
まぁ、言葉、としては既に使い古された感もありますが。
私は空間デザインなどに関する事を仕事にしてるので特にこの
インスタレーション系の作品に興味があります。
中にはそれ風の中身の無い作品なども多いですが・・・。
で、久々に空間インスタレーションっぽい作品を見た。
大巻伸嗣「ECHOES-INFINITY-」
資生堂ギャラリー(8月23日から9月25日)
空間の床のカーペットに顔料で花のプリントを刷る。
人がその上を歩くと、顔料はどんどん滲んでいく。
花の形がどんどん崩れていく。
そして、その上にさらに顔料を乗せて花を再生する。
と言った展覧会らしい。
私が言った時はかなりは花の形が崩れてました。
天井には薄い紗膜が張ってあり、その上の蛍光灯が眩しいです。
資生堂ギャラリーならでは、のギャラリーを上から覗けるポイント
から見ると白い紗幕越しに床面のカラフルな色が見えてきます。
まるで雲の上から覗くように。
まぁ、とにかくダイナミックでした。
はっきり言って何も無いです。花のプリントと天井の幕と蛍光灯、
それ以外には何もしてません。
アートなのかどうかも良く判りません。
でもなんか、普段と違う空間に立っているような、そんな感覚です。
同時開催で近くの東京画廊でも大巻さんの展覧会をやってます。
大巻伸嗣個展
東京画廊(8月22日から9月9日)
こちらは白いアクリルに白い絵を描いたもの。
入り口の覗き穴のある銀の壁と合わせて面白かったです。
また、スパイラルでも大巻さん関連のを何かやってるみたいなので、
ちょっと見に行ってきた。
大巻伸嗣/國府理 展「PARADISE TIME」
スパイラルガーデン(8月30日から9月8日)
ここでの大巻さんの作品は薄い紗幕で囲われた空間の中に入ると
言うもの。その床にはアクリルに等高線のような模様が書いてある。
私が強く感じたのはその空間の天井の低さ。
天井が低いからせせこましく感じる、のでは無く、私は逆に広く
感じてしまったのです。天井が低い分奥行きを感じた、と言うか。
なんか、この人の作品は、こんな風に体感して「感じる」ものが
多いですかね。
で、話は変わって
六本木ヒルズのとんがり君と四天王
六本木ヒルズの毛利庭園に今、置いてある造形物。
ニューヨークのロックフェラーセンターに置いて話題になったやつの
六本木ヒルズバージョン。
村上隆さんの作品はPOPでありながらも、オタク的と言う日本人っぽさ
を物凄く体現出来ていると思う。
しかし、私はあまり村上さんの作品を好きではない。
これは、村上さんの作品が良い悪いと言う問題ではなく、ただの個人
の好き嫌いの問題である。
ただし、それを承知で、あの作品がジャパニーズアートとして、メジャー
であり、みんなが持ち上げる事に対してどうしても違和感がある。
自分がマニアックな人間なもので、だからこそ、マニアックなものが
メジャー扱いされて騒がれている事に反感があるのだと思う。
外人さんから見れば、まさに日本独自のアートなのかもしれないけど、
私から見たらただのPOPである。・・・ここが悩みかなぁ。
個人的に、これが「王道」扱いされるのが気に入らないのだ。
要するに村上さんの作品が嫌いなのではなく、メジャー扱いされる事
が嫌なのかな?
マイナー扱いであれば、好きではないかもしれないけど、嫌いには
なって無かったかもしれない。でも・・・
ただ、村上さんの作品は間違いなく存在感が物凄い。
一度目に入ればなかなか忘れる事の出来ない、あの力は凄いと思う。
どーして、それを認めることが出来ないんだろう?
まぁ、好き嫌いの問題なので仕方が無い。
でも、今回の六本木ヒルズ。キャラクターぬいぐるみが売ってたり、
デザートがとんがり君の顔だったり、あまりにも商売っ気が見えすぎ。
神田さおり個展
「こ こ ろ か が み SAORI'An2005晩夏exhibition 」
b gallery(新宿BEAMS、8月18日~9月20日)
こう言うのが妖しい美しさって言うんですかね?
ぱっと見、平面に描かれたグラフィカルな絵。
ただ、この絵の魅力は実物を近くで見ないとわからない。
書かれている生地は布だったり、デニムだったり。
そこに染料で色が付く、顔料が浮き上がる、刺繍が施される。
すごく立体的なのである。
淡い色の中に金や銀の色。浮き上がる赤や黒。
特に大きなデニム時に書かれた2点の絵に私は釘付けだった。
うっすらと煙のように消え入るようなラフなタッチの肌。
この2点の絵はほんとに見入ってしまいました。
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