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壊れる・・・「Nothing」と「RYAN」

Nothing」と言う映画を見てきました。
あの「CUBE」の監督、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作です。
今回も状況設定物って感じで凄く楽しみでした。

で、実はもっと楽しみにしていたのが同時上映の短編アニメーション
RYAN(ライアン)
これは凄く見たかったんです。

 

まずはRYANから。

RYAN(ライアン)
ryan

NFB(カナダの映画関連の組織)の中でも有名なアニメーション作家
ライアン・ラーキン監督をモチーフにしたアニメ映像作品。
この作品の監督のクリス・ランドレスも賞を取ったりして有名らしい。
ライアン・ラーキンさんは一時期、凄く有名になった天才なんですが
そこから挫折して壊れていく。これは本人にインタビューしながら
その旨を描いていくドキュメンタリーです。

で、素晴らしいのは、ライアン含め、この作品に出てくる人、いや、
この世界で生きている人は全てそうなのだろうが、何かに縛られ、何か
を壊され生きている。精神的に。その精神的な束縛や壊されたものを
ビジュアルで(アニメーションで)表現しているのだ。殻に閉じこもったり、
精神的にダメージを受けたり。それが、アニメーションとして素晴らしく
美しく脆く表現されている。こんな表現方法あったんだな、と感動。
素晴らしいです。

ライアンさんの『歩く』(アカデミー賞短編アニメ部門にノミネート)
や『街の音楽』と言った作品が作品中で一部見る事が出来る。
これだけ繊細な作品を作る事が出来る天才だから、有名になり、注目
を浴びる事によって精神が壊れてしまったのだろうか?と。

で、「Nothing」も見た(って言うかこっちがメインなんだが)。
CUBE」の監督だからって期待しすぎか、正直イマイチでした。
流れは面白い。アイデアも良いと思う。無くなった世界の表現でセット
組まなくてもいいから、撮影費もそこは圧縮できるからね(その代わり
合成編集費が結構かかってそうだが)。
ただね、ちょっと企画的な所が強くて、ストーリーが何か足りない感じ
を受けた。どうしても「CUBE」と比べてしまうからだろうけど、あれを
超えた感はありませんでしたね。

いや、でも、見て面白かった感はありますよ、ほんとに。
エンディング(エンドロール後に出てくるエンディング)も笑ったし。
アイデアも設定も面白い。なるほど、思うけど。
やっぱりCUBEの構成力と後を引くあの感触を超えては無いなぁ。
この監督、今後ずっとこれ言われるんだろうなぁ・・・。

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コメント

CUBEって懐かしい。鮮烈でしたよね、当時。シネヴィバンでしたっけ。その監督って確か同じくらいの年齢で、昔映像関連の会社に勤めてたとき、職場を覗きにきたことがあるの。日本のサラリーマンが見たいって(笑)デジカメで働いている姿撮られたよ(笑)
ほんとうに、フツーの兄ちゃんだったよ。こんな若者が低予算で世間をあっと言わす作品を作ったなんて、素直に尊敬してしまった。ちょっと羨ましいような。
なかなかどの作家も処女作って超えられないものなんですかね。

投稿: shibako | 2005/09/21 04:05

ほう、そのサラリーマン取材がCUBEの次のカンパニーマン
に生かされてるのかな?

うーん、Nothing面白かったんだけどね。もう一つ・・・

やっぱりあそこまで話題のCUBE撮ちゃうと、その後は
大変だよなぁ。

投稿: KIN | 2005/09/21 11:43

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» NOTHING [ナナシ的エンタメすたいるNet]
一昨日渋谷で「NOTHING」を見てきました。 2003年に公開されたカナダ映画。 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が送る斬新な映像マジックとしかいいようがない映画。 主演にはデビッド・ヒューレットとアンドリュー・ミラー。 嫌われ者のデイブ(デビッド・ヒューレッ..... [続きを読む]

受信: 2005/09/25 02:40

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