内藤礼考~「地上はどんなところだったか What kind of Place was the Earth?」
なぜか判らないけど、内藤礼さんの作品が好きだ。
どこって具体的には言えないけど、なんか雰囲気が好きなのである。
※でも、礼さんのペインティングは私はそんなに・・・なんだけど(失礼)。
この前行ったギャラリー小柳でやっていた内藤礼さんの「地上は
どんなところだったか」を見て、なんで俺はこの人の作品が好き
なんだろうって事をふと考えてみた。
まずはビルの8階に移ってからのギャラリー小柳には今回が初めて。
初めビルの裏側から入るのが判らず、大通り側をウロウロ。
8階でエレベーターの扉が開くと、いきなりギャラリーです。
エレベーターから一歩踏み出した瞬間に空間が良いのに驚く。
なんか雰囲気で素晴らしく良く出来た空間だというのが判った。
以前ビルの1階にギャラリーがあった時は見に来る人のための
空間と言う気がしたが、今回は作品の為のギャラリーと言う印象。
で、そこかしこにある、内藤さんの作品。なんか、ぼんやりと全体
を見ただけで俺は好きだなぁ、というのが判る。
久しぶりに見る内藤礼さんの作品だと言う事もあるのだろう。
作品として今回はどんなん?と言う風には口で説明は出来ない。
正直作品一個一個としては迫力があるわけでも、仕掛けがあるわけ
でもない。あんまりこれって大した事無いんじゃないの?って
意見もあると思う。でも、なんだろうなぁ、雰囲気がはまるのです。
口で説明できない物を私の拙い文章で説明できる訳も無いのだけど。
おそらく、今まで私が体験した二つの内藤礼さんの作品に呼び起こ
される記憶も凄く重要な要素なんだと思う。
その二つの作品とは
・「地上にひとつの場所を」@RiceGallery by G2(食料倉庫)
・「このことを」@直島家プロジェクト きんざ![]()
である。
二つとも空間インスタレーションなのだが、内藤さんの用意した
空間に入ると仕切られているのに、外界との完全遮断ではなく
不思議と優しく包まれている感覚になる。
初めは細かい所を見て何か意味があるのかどうかを探ろうとする
が、最後は結局そんな事には意味がない事に気付き、ただただ、
その世界に優しく包まれるだけ。
その中でも「地上にひとつの場所を」は特にその感覚が強かった。
最後には床に大の字になって寝ていた。
食料倉庫解体前の最後のRiceGalleryの展覧会なのだからそれは
さらに感慨が深まる。
以前書いていた日記で私は下のように書いている。
Weekend9月10月
今回も、作品の意味を探り出そうとするがその意味のなさに気付く。
そして最後は作品の意味ではなく自分として、を考え出し、そして
結局何も考えない、と言う所まで行くのである。
それが非常に心地よいのだ。
今回はさらにもう一押しあった。
最後の展示で「恩寵」と言う作品(紙バージョンの方)があり、
その紙に何か書いてある。
その紙を裏返しにするとその文字が読めるのだがそこには
「なににもならなくていいよ おいで」と書いてあった。
何か、凄く救われた気がする。何か開放された気がする。
凄く心に残った、その文字、これが今回の確固たる印象である。
ギャラリー小柳
東京都中央区銀座1-7-5
OPEN:11~19時、日曜・祝日休館
Tel:03-3561-1896
「地上はどんなところだったか What kind of Place was the Earth?" 」4月1日から5月14日まで
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コメント
はじめまして。
コメントとTBありがとうございます。
とても不思議な作品たちですよね...
こちらからもTBさせていただきます。
投稿: lysander | 2005/04/20 00:04
はじめまして。
こちらの展示の記事を探していてこちらに辿り着きました。
僕は内藤さんの作品に触れるのは今回が初めてだったのですが、すごく考えさせられながらも優しい感じがして、折に触れて体験してみたいと思いました。
他にもいくつか気になる記事がありましたので、こちらと合わせてTBさせていいただきます。
投稿: DADA. | 2005/04/26 22:47
DADAさんTBありがとうございます。
内藤礼さんの、塩田千春さん、谷口吉生さんと結構
同じ物見ていますね。そちらのブログも面白かった
です。
内藤礼さんの作品機会あれば、是非、他でも味わっ
て見てください。
投稿: KIN | 2005/04/27 13:12