陰美礼讃~桜の花に思ふ
毎年この時期になると書いている事。今年も書いてみる。
いくつもある日本の美の中でも桜の美しさと言う物は特別な
だと思う。
狂ったように咲く桜と散る花びら。本当に狂おしいと言う表現
が当てはまる。
日本の美と言うものは物悲しげな様子が付きまとう事が多い。
それが情緒と言う言葉に置き換わる。
桜の花はその中でもかなり華やかな美しさである。
ただ、その華やかさだけでなく「散る」と言う情緒が加わる事
になり、それが独自の美となっているのである。
狂おしい、そして人を狂わせる美しさ。本当に美しい桜にあう
と狂ってしまいそうになる、と言うのも判る。
美しく咲く桜の樹の下には死体が埋まっている。
そう言ったのは梶井基次郎。
信じられないようなあの美しさ。
何故、あんなに見事に咲くのか。
そうして何故あんなに華やかなのに物悲しさがあるのか。
昔見た青山墓地の桜。周りの風景とあいまって本当に美し
かった。
死と言う陰のエッセンスを吸い取らなければ、あんなに美し
く咲くことは出来ないだろう。
本当にそう思わせる。
| 固定リンク
コメント
こんにちわ★
あなたのサイトをランキングに参加しませんか?
ランキングに参加すると見てくれる人が今以上に増えますのでお得です(^^)/
ではこれからも頑張って下さい☆
投稿: 人気BLOGランキング | 2005/04/06 16:59